PageTop

公開日: 2024.05.28
最終更新日: 2024.05.28

簡単!かぼちゃパンツの作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

簡単!かぼちゃパンツの作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

子どもがまだ小さい間は、外で遊んで汚れたりお茶やジュースをこぼしたりして、服を着替える回数が多いものです。そのようなときにかぼちゃパンツはパッと脱いで着られるため、非常に役に立ちます。かわいいシルエットで生地を変えるだけで違う雰囲気を出せるのも魅力でしょう。

当記事では、ハンドメイド初心者の方に向けて、かぼちゃパンツの作り方について解説します。好きな生地で子どもの洋服を作りたいと思っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

かぼちゃパンツ作りに必要な材料・道具

かぼちゃパンツを手作りするには、次のような材料や道具が必要です。材料の量は、ここでは80〜90cmサイズ相当を目安に記載しています。生地や必要な材料の大きさ・長さは子どもの服のサイズによって異なるため、サイズを確認してから材料をそろえましょう。

  • 表生地:100×50cm
  • ゴム(ウエスト):45cm
  • ゴム(すそ):30cm 2本
  • 縫い針
  • 家庭用ミシン
  • アイロン
  • マチ針もしくはクリップ
  • 裁ちばさみ
  • 30cmものさし
  • チャコペン
  • 型紙

生地はサイズが合えば手ぬぐいなどでも構いません。ミシンがない場合は手縫いでも作れます。

また、型紙なしで作る方法もありますが、型紙があるとハンドメイド初心者でもきれいな形に仕上げやすいためおすすめです。インターネットではかぼちゃパンツの無料型紙が配布されていることもあります。

ユザワヤでも、さまざまなサイズに合わせたかぼちゃパンツの型紙が販売されています。サイズに合わせた材料の数量も型紙に記載されているので、好みの型紙を活用してください。

簡単!かぼちゃパンツの作り方

かぼちゃパンツは、材料費もさほど高額にはならず、初心者の方でもミシンで簡単に作れるアイテムです。

ここでは、かぼちゃパンツの簡単な作り方を解説します。初心者の方も、ハンドメイド入門編としてチャレンジしてみてください。

生地を裁断する

生地を平らなところに広げ、型紙を当てて型紙通りにチャコペンで線を引きます。縫い代込みの型紙を使っている場合はそのまま、縫い代が含まれていない場合は、型紙の線から縫い代の分だけ外側にも線を引きましょう。

線が引けたら、もっとも外側の線に合わせて裁ちばさみで生地を裁断します。裁断するラインを間違うと、サイズ通りに仕上がりません。型紙の縫い代の有無や引いたラインをよく確認し、慎重に作業を進めてください。

かぼちゃパンツのパーツは、前後左右など2つ以上に分かれていることがほとんどです。パーツの形が同じ場合は、生地同士を重ねた状態でマチ針を打ち、そのまま裁断すると形をそろえたまま効率よく裁断できます。

かぼちゃパンツの両端を縫う

裁断した生地を中表に合わせ、それぞれの生地が1枚になるように、かぼちゃパンツの両端にあたる部分を縫い合わせます。ウエストのゴムを通す部分はゴムの通し口になるので縫い合わせず、縫い代を縦の3つ折りにして縫っておきましょう。

このとき、外周をぐるりと縫うなど、不要な部分を縫い合わせるとパンツの形に仕上げられなくなるので、縫う場所には十分注意しましょう。生地が輪になるように縫えていれば成功です。

かぼちゃパンツの股下を縫う

生地がパンツの形になるように整え、まち針などで止めて1cm幅で股下部分を縫い合わせます。股下は足を開くときに力がかかりやすいため、2〜3往復塗っておきましょう。股下は肌に触れやすい部分なので、ジグザグミシンで生地の端処理をすると履き心地がよくなります。

ジグザグミシンをかけるときは、裾のゴムを通す部分との境界に1cm程度の切り込みを入れておき、切り込みより上にミシンをかけましょう。ゴムを通す部分にはジグザグミシンをかけずにおき、ウエスト部分と同様、ゴムを通す部分は縫い代を割って3つ折りにした状態で縫っておきましょう。

ゴムを通す部分を縫う

かぼちゃパンツは、ウエスト・両足の裾の3か所にゴムを通す必要があります。ゴムを通す場所を3つ折りにしてアイロンをかけ、マチ針で固定した上で、折り目の上下部分にステッチを入れるようにぐるりと縫いましょう。同じ作業を、ウエストと両足の裾の3か所分に行います。

ゴムを通す部分を3つ折りにする際は、1つの折り目を付けたら一度開いてもう1つの折り目を付けるというように、2段階に分けて折ると作業がスムーズに進むでしょう。折り目のサイズは型紙に指定されているので、型紙を確認して作業してください。

ウエストと足回りにゴムを通す

ゴムを通す部分に、それぞれのサイズに合ったゴムを通します。あらかじめ作っておいたゴム通し口からゴムを入れ、反対の通し口から引き出します。

ゴムの長さは、実際に着用する子どもによって調節してください。ゴムを必要な長さより1cm程度長めに切って重ね、端を手縫いするとゴムを固定できます。か所ともゴムを通して固定できたら、生地を外表に返して完成です。

かぼちゃパンツ作りに向いている生地

かぼちゃパンツはさまざまな生地で作れます。暑い時期はダブルガーゼやシーチングのように薄く軽やかな生地がおすすめです。寒い時期にはボア素材やフリース素材などのあたたかな生地も使えます。

ここでは、かぼちゃパンツにおすすめの生地を紹介します。

ダブルガーゼ

ダブルガーゼは、ガーゼを2枚重ね合わせた生地を指す言葉です。ガーゼそのものは木綿でできており、薄さと通気性に優れています。また、ケガの患部の保護やベビーグッズに使われるなど、やわらかく肌触りがよいため、子ども用のかぼちゃパンツに適した素材です。

ガーゼを2枚重ねてダブルガーゼとすることで、通常のガーゼより保湿性を高められます。通気性のよさからムレにくい上に保湿効果で肌を守れるため、汗ばむ季節だけでなく秋冬の寒い季節にも重宝し、オールシーズンで活躍するかぼちゃパンツが作れるでしょう。

シーチング

シーチングは平織りで作られた薄手の生地で、裁縫の素材としては一般的な生地の1つです。程よいハリがあり、織り目が荒いことから針や糸を通しやすく、初心者の方でも扱いやすいでしょう。

値段もリーズナブルな商品が多く、色柄のバリエーションも豊富で、柄違いや洗い替えを作りたい場合の素材としておすすめです。透けにくく、洗った後も乾きやすいので、外遊び用のかぼちゃパンツにもうって付けです。

デメリットとしては、シワができやすい点が挙げられます。ただし、かぼちゃパンツはもともとゴムを通した部分がギャザーとなっており、シワもデザインの一部として生かしやすく、シワは気になりにくいと言えます。

ダンガリー

ダンガリーは、縦糸に白いさらし糸、横糸には先染めしたインディゴ糸を使って織りあげた生地です。白い糸とインディゴ糸が合わさって、デニムと似た生地に見えます。デニム同様、手持ちの洋服とも合わせやすく、使い勝手のいいかぼちゃパンツが作れます。

薄手で肌触りがよく、通気性も高いので、履き心地がよい点もかぼちゃパンツの素材におすすめです。洗濯を繰り返してもへたれずやわらかさが増し、長く履けるパンツに仕上げられるでしょう。

ただし、インディゴ糸の特性上色落ちや色移りしやすいので、洗濯の際には注意が必要です。

綿麻

綿麻は、綿と麻を混ぜ合わせて作った生地です。麻の通気性・速乾性・しなやかさと、綿の保湿性ややわらかな肌触りを兼ね備えた素材として、肌への刺激をやわらげたい子ども服に適しています。綿より涼しく着られ、特に夏用のかぼちゃパンツに向いている生地です。

麻と比べてシワができにくく、ドレープ感が生まれるので、やわらかなラインを出したい場合にも綿麻が向いているでしょう。

まとめ

かぼちゃパンツは、動きやすく着替えやすいので、お子様の服として何枚あっても困らないアイテムの1つです。ミシンを使うことでハンドメイド初心者の方でも意外に簡単に作れ、生地によっては暑い夏や寒い冬にも対応できます。

初めて作るという方は、シーチングなど程よいハリがあり初心者の方も扱いやすい生地を選ぶのがおすすめです。作る工程はそう多くないため、作っている間に慣れてさまざまな生地でかぼちゃパンツが作れるようになるでしょう。