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カテゴリー【ハンドメイド】の記事一覧

簡単にできるシュシュの作り方を解説|手縫い・ミシンのどちらもOK

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簡単にできるシュシュの作り方を解説|手縫い・ミシンのどちらもOK

シュシュは筒状にした布にゴムを通し、くしゃっと縮ませたアクセサリーで、髪飾りやブレスレットとして使われます。フランス語のChouchou、「かわいらしい」という言葉がもとになっており、キュートでポップな印象を与えるアイテムです。 シュシュはハンドメイド初心者でも比較的作りやすく、衣服と合った布地を使ったオリジナルシュシュを取り入れたコーデは華やかな印象を周囲に与えるでしょう。 この記事では、ミシンや手縫いを使った、初心者でも簡単にできるシュシュの作り方を紹介します。 ミシンや手縫いで簡単に作れるシュシュの材料 シュシュはミシンや手縫いで簡単に作れます。シュシュを作るには、以下の材料と道具が必要です。 【シュシュの材料と道具】 布(約50~80センチ) ゴムひも 布切りばさみ 糸切りばさみ ゴム通し まち針もしくはクリップ 針と糸 ミシン 必要な布のサイズは横幅50~60センチ、高さ約12センチあれば良いので、家庭にある端切れでも作れます。ボリューム感のあるシュシュにしたい場合、80センチ程度の長さを取っておくと可愛くボリューミーなシュシュになります。シュシュに通すゴムひもは、好みの太さのものを約20センチ用意しましょう。 なお、ミシンを持っていない人は手縫いで進めても問題ありません。裁縫道具や材料がない場合、ユザワヤなどのハンドメイド専門店なら、シュシュ作りに必要なものがすべて揃います。 ユザワヤ公式ネットショップ 初心者でも簡単にできるシュシュの作り方 シュシュは裁縫に慣れていない方でも気軽に作れるアクセサリーです。少ない布で作れるため、使わなくなったスカーフやタオルを再利用すれば、お気に入りの布製品を長く使えます。 ここからは、初心者でも簡単にできる手作りシュシュを紹介します。基本の作り方を知り、さまざまなシュシュ作りにチャレンジしましょう。 布を裁断して短辺で縫い合わせる まずはシュシュにする布を裁断し、短辺を縫う作業を始めましょう。直径およそ10センチ(伸ばした輪の長さ50センチ)のシュシュを作る場合、縫いしろを考慮し縦12センチ×横52センチで裁断します。布が裁断できたら、内側を表にし、横の長さが半分になるように布を折ります。 次は、シュシュを縫製していく工程です。ミシンを用いても手縫いで進めても構いません。手縫いの場合、返し縫いや半返し縫いで縫うと、しっかりした作りになります。 最初に縫う場所は、折った布端が重なる短辺です。縫いしろは上から1センチのところにとり、縫い進めましょう。最後まで縫い合わせると、布が輪状になります。短辺を縫い終えたら、縫いしろは左右に開いておくと、きれいなシュシュになります。開きにくい布の場合、縫いしろにアイロンをかけてしっかり割っておくと次の工程が楽です。 布に折り目をつける 布に折り目をつけることで、シュシュがきれいに仕上がります。 短辺を縫った布は、縫いしろが見える状態で平らな場所に置きます。折り方はまず、長辺の片側を約1センチ折り、巻くイメージでくるくると中心まで折ります。布は1枚だけ取り、表面に表側が見えていればOKです。片方の長辺が折れたら、指で押さえるか、クリップで留めておきましょう。 次に、反対側の長辺も同じように約1センチ幅に取り、中心までくるくると折ってください。両側を折ると、中心で折り目が重なります。最後に、中心の折り目を押さえながら半分にたためば折り目を付ける工程は終わりです。半分に折った部分はクリップで留めておくと、形が崩れる心配がありません。 端から約1センチの位置で長辺を縫う 布の端をミシンや手縫いで縫うときは、前の工程で作った折りたたみ部分を縫わないよう注意しましょう。縫う場所は、重なった長辺の端から約1センチの場所です。ミシン縫いの場合、縫い始めは返し縫いをすると糸のほつれを防げます。手縫いの場合、しっかり縫える本返し縫いがおすすめです。 縫い終わりに近付いたら、布の袋に納まっている折りたたみ部分を下側から引き出します。中に入ったままの布を折り目側に寄せると、縫う部分をぴったり合わせることができます。布を引き出して縫う作業を繰り返し、縫い始めとの間3センチ程度を返し口とし、残りの部分を本返し縫いしましょう。 返し口を作らないと次の工程に進めないため、縫い始めと縫い終わりの間には必ず3センチ程度の隙間を作ってください。 筒を表に返してゴムひもを通す 縫い終えたシュシュは生地の裏側が表になった「中表」の状態なので、表に返します。返し口から表地の布を引っ張り、すべて表になるまで引き出しましょう。表側をすべて引き出し、ドーナツ型ができていれば成功です。 シュシュに通すゴムひもは、ヘアゴムでも構いません。使う道具は、ゴム通しやひも通しです。ゴム通しなどがない場合、安全ピンとクリップを利用する方法がおすすめです。通し方は、安全ピンをゴムの端に付け、クリップは反対側の端に留めます。ゴム通しを使う場合も、クリップで端を留めることで、すべてのゴムが筒の中に入るのを防げ、便利です。 ひもを通す前に、シュシュの布を軽く引っ張って形を整えると、スムーズに進みます。ゴムひもをシュシュに通したら、ゴムの端と端をかた結びにします。結び目がゆるいとすぐにほどけてしまうため、結び目をぎゅっときつく結びましょう。 返し口を縫い閉じる 返し口を縫い閉じる作業は、手縫いがおすすめです。縫い方はまつり縫いかコの字とじにしましょう。コの字とじはカタカナの「コ」の形で縫っていくやり方で、縫い目がほとんど見えないので、返し口を閉じるのにおすすめの方法です。その他の縫い方でも、なるべく縫い目が見えないようにすると綺麗な仕上がりになります。 なお、返し口をミシンで縫う場合は、布を引っ張り、端の部分ぎりぎりを縫いましょう。返し口を縫い閉じたら、縫い目を内側に整え、表から見えないようにします。 返し口を閉じたら、布を指先でつまみ、全体の形を調整して完成です。シュシュの基本形を覚えたら、レース付きシュシュにしたり、さまざまな生地で作ったりと、自分なりのアレンジを楽しめるのがシュシュ作りの魅力です。 初心者のシュシュ作りに向いている生地 シュシュ作りに向いている生地は、コットンリネン・オックス・ローンなどです。シュシュ作りに向いている生地を準備すると、裁断や縫製などの作業で負担が軽くなります。裁縫に慣れている方の場合は、オーガンジーなどの透け感のある生地や、ウールなどふわふわした生地を使ってもオリジナリティの高いシュシュになるでしょう。 ・コットンリネン コットンリネンは、コットン(綿)とリネン(麻)を混ぜて作られています。コットンの柔らかさとリネンのしっかりとした風合いがうまく調和したコットンリネンは、シュシュ作りに適した生地です。コットンとリネンの割合によって布の雰囲気が変わるため、自分好みの布を選びたい人にもコットンリネンはおすすめです。 ・オックス オックスはシャツに多く使われ、シワに強い特徴を持っています。洗濯などによる生地の劣化が目立たず、手芸品にも多く使われています。オックス生地の特徴は、縦糸と横糸が交差してできる凹凸感のある布目です。カジュアルでかわいい印象のシュシュを作りたいなら、オックスがおすすめです。また、洗濯してもへたりにくい生地なので、子供向けのシュシュを作りたい場合、オックスで作ると汚れても安心して洗えます。 ・ローン ローンは、春夏用のブラウスなどに使われる生地です。薄手のなめらかな肌触りで、上品な雰囲気を持っています。さらりとした生地は、軽い触り心地のわりに強度が高いので、丈夫でエレガントなシュシュを作れます。涼しげな印象のシュシュや華やかなシュシュを作りたい人は、ローンを使うのも選択肢の1つです。 まとめ シュシュは簡単に作れるアクセサリーで、余っている端切れを使い、ミシンや手縫いでシュシュ作りができます。布の大きさは50~60センチ程度あればよいため、使わなくなったスカーフやタオルを再利用することも可能で、ハンドメイド初心者向きのレシピと言えるでしょう。 基本のやり方を覚えたなら、自分の好きな布を使ってシュシュを作ってみましょう。最初はコットンリネンやオックス、ローンなどの扱いやすい布を選ぶとよいでしょう。裁縫に慣れている方の場合、透け感のある生地やもこもこ・ふわふわした生地を選べば、キュートな印象を強く与えるシュシュを作れます。

2024.05.31
手作りファスナーポーチの作り方|必要な材料と向いている生地も紹介

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手作りファスナーポーチの作り方|必要な材料と向いている生地も紹介

ファスナーポーチは、カバンの中のリップや鍵、携帯充電器などの小物をまとめておける便利なアイテムの1つです。種類に分けてポーチに入れておくことでカバンの中のものが見つけやすくなるため、いくつかあると重宝します。購入することも可能ですが、どうせなら自分オリジナルのポーチを作ってみてはいかがでしょうか。 当記事では、ファスナーポーチの作り方を段階に分けて詳しく解説します。ポーチを作ってみたい方はぜひお役立てください。 ポーチを作るときに必要な材料・道具 ベーシックな手作りポーチに必要な材料や道具は、以下の通りです。 表布:40cm×30cmを1枚 裏布:40cm×30cmを1枚 接着芯:40cm×30cmを1枚 ファスナー:20cmのものを1本 チャコペン:鉛筆型やマーカー型がおすすめ まち針:手芸用クリップでもOK 布切りハサミ 50cm物差し ミシン ミシン針 縫い針 縫い糸 目打ち アイロン 上記の布地サイズはあくまで目安とし、自分が作りたいポーチの大きさに合わせて、表布と裏布を用意しましょう。色柄や素材が自分好みの布地を選ぶと、オリジナルデザインの作品が作れます。 なお、ポーチ用の手作りキットを使えば、必要な手芸材料を集める必要がありません。簡単に作り始められるため、初心者の方にもおすすめです。 ポーチ キット| ホビー材料の通販「ユザワヤ公式ネットショップ」 初心者でも簡単!ファスナーポーチの作り方 初心者でもいきなりポーチが作れるのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。以下では、ハンドメイド初心者でもミシンで簡単に挑戦できる、「マチ付きポーチ」の作成手順を解説するので、作品作りの参考にしてください。 生地を断裁・印付けをする ポーチ用の生地として、横40cm×縦30cmの表布と裏布・接着芯を1枚用意します。生地の採寸と裁断の前に生地にアイロンを掛け、真っ直ぐに伸ばしておくのが大切です。生地にしわや折れがないか確認できたら、表布と裏布をポーチの大きさに合わせて、生地と接着芯を縦30cm・横23cmの長方形にカットします。 生地の裁断が終わったら、表布の裏にアイロンで接着芯を貼り付けます。しっかりした生地を使用する場合、接着芯は不要です。接着芯の上にあて布をして、押さえるようにアイロンをかけましょう。 また、縫い合わせる際のずれを防止するために表布と裏布、ファスナーそれぞれの中心にチャコペンで印を入れます。生地を半分に折ったり、定規で測ったりして、正確な位置に印を付けましょう。 ファスナーを縫い付ける 表布上部の布端から約3mm内側にずらし、ファスナーを中表に置きます。最初に付けた中心の印同士を合わせ、まち針やクリップを使って数か所固定しておきましょう。 ファスナーの両端を三角に折り上げ、まち針で止めます。ファスナーの止め金具の部分から、上に向かって垂直に折り曲げるのがポイントです。ファスナーと表布を固定したら、布端から縫い代約5mmでミシンを掛けます。三角に折り上げたファスナーの両端部分も、そのまま縫い付けていきます。 ファスナーと布がずれやすいため、目打ちを使って、小まめに端を合わせながら縫い進めましょう。また、半分を縫い終えたらミシン針を落とした状態で押さえ金を上げ、適宜ファスナーのスライダーをミシン針の奥側にずらして再度押さえ金を下げて縫うと縫いやすいです。 裏布を中表に合わせて縫う 表布とファスナー部分を縫い合わせたら、裏布を中表(表面同士が向かい合った状態)に合わせてミシンを掛けます。表布とファスナーを縫い合わせた際の縫い目よりも内側を縫い進めるのがポイントです。縫い終わったら、表布と裏布を開き、縫い合わせた位置でしっかり折り目を付けましょう。 ファスナーの反対側も同様に、表布と裏布の順に縫い付けます。生地がつながって作業しにくいため、ミシンのスピードを落として丁寧に縫い進めましょう。横から見ると、輪が2つできるように、表布と裏布の重ね方に注意して縫い合わせます。 ファスナーの両側に表布と裏布を縫い合わせたら、ファスナーのかみ合わせ部分が表布側にくるようにセットしておきましょう。 ポーチの両端を縫う 布端から内側約1cmを目安にミシンを掛け、ポーチの両端を縫い合わせます。裏布の片方には返し口として、10cm程縫い残しを作りましょう。ポーチの両端を縫う際、ファスナーは完全に閉じずに半分ほど開けておきます。 ファスナーがある中央部分は、複数の布が重なっていて縫いにくいため、慎重に作業しましょう。ポーチの両端を縫い終わったら、ミシン目に合わせてアイロンを掛けておきます。 ポーチ両端の縫い目から内側4cm、かつポーチ底辺から高さ4cmの位置にチャコペンでマチとなる部分の印を付けます。表布と裏布4隅の両面、合計8か所に印を付けておくとスムーズです。 次に、表布と裏布4つの角を三角に折って底マチ部分を開き、印同士を直線でつないで下書きします。マチ部分の下書きに合わせて、ミシンを掛けましょう。マチを縫い終わったら、縫い目から1cm程を残して不要な部分を切り落とし、アイロンを掛けて形付けしておきます。 表に返して返し口を閉じる 角4つのマチを縫い終えたら、裏布に縫い残しておいた返し口から、表布と裏布をひっくり返します。表に返し終わったら、返し口を縫い閉じてください。手縫いでも、ミシンを掛けても、どちらでも問題ありません。 返し口はポーチの裏地部分にあたるため外からは見えませんが、内側の見た目や強度が気になる場合は、縫い針と糸を使ってまつり縫いで仕上げるのがおすすめです。返し口を閉じ終えたら裏布をポーチにしまい、形を整えます。 角は手で整えるのが難しいため、目打ちなどの細いものを使って、きれいに成形しましょう。気になる部分をアイロンで整えたら、小物入れや化粧ポーチなど、マルチに活躍するファスナーポーチの完成です。 布地やファスナーで個性を出したり、ポーチの完成サイズを変えて作ったり、目的に合わせてアレンジしやすいのもファスナーポーチのおすすめポイントです。小さめの布や革でタグを縫い付けると、作品のアクセントになり、よりおしゃれに仕上がります。 ポーチ作りに向いている生地 ポーチ作りにはさまざまな生地が利用できますが、特におすすめの種類として、代表的な4つを紹介します。生地の種類によって、それぞれ特徴が異なるため、自分が思い描く完成像や用途に合うものを選びましょう。 キャンパス生地 亜麻糸や綿糸などで平織りされている生地を指し、帆布と呼ばれる場合もあります。油絵の画布やトートバッグにも使われており、厚手でしっかりしているのが特徴です。キャンバス生地を使うと、丈夫で破れにくいポーチが作れます。 シーチング 敷布として作られた薄手の平織生地で、通気性に優れているのが特徴です。裁断や縫製がしやすくて、手芸初心者にも適しています。他の生地に比べて値段が手頃で色や柄も豊富なため、好みの生地を気軽に選べるのも嬉しいポイントです。 ナイロン 主に石油を原料とする樹脂素材から作られた、世界初の合成繊維で、スポーツウェアやバッグなどに幅広く活用されています。ナイロンは、軽くて耐久性があるため、持ち運びに適した軽くて丈夫なポーチが作れます。水やカビなどの影響も受けにくく、簡単にお手入れできるのもメリットです。 […]

2024.05.28
裁縫の基本「並縫い」とは?やり方や縫うコツ・ぐし縫いとの違いを解説

ハンドメイド お裁縫 8 view

裁縫の基本「並縫い」とは?やり方や縫うコツ・ぐし縫いとの違いを解説

ハンドメイド初心者の方がまず習得しておきたい縫い方が、「並縫い」です。等間隔に並んだ縫い目が特徴で、誰もが学生時代に家庭科で習った裁縫の基本となる縫い方になります。手縫いでハンドメイド作品を作る際には特によく登場する縫い方のため、今後ハンドメイド作品を作ってみたいという方は、おさらいしておくのが良いでしょう。 当記事では、裁縫の基本である「並縫い」の縫い方ときれいに縫うときのコツ、並縫いが役立つシーンについて解説します。 並縫い(なみぬい)とは? 並縫いとは、布同士を縫い合わせたいときや仮縫いしたいときなどに使われる、裏表を等間隔で縫う手芸技法です。 並縫いは和裁・洋裁のどちらでも使われる裁縫の基本であり、初心者でも比較的簡単にできる縫い方です。裁縫やハンドメイドが初めての方は、まずは並縫いからマスターするのがよいでしょう。 また、並縫いと混同されやすい縫い方に「ぐし縫い」があります。ぐし縫いは基本的な縫い方は並縫いと同じですが、縫い目の間隔が並縫いよりも細かいのが特徴です。並縫いは縫い目の間隔が3〜4ミリ程度であるのに対し、ぐし縫いは2ミリ程度の間隔で縫い進めます。 ぐし縫いは縫い目が細かい分、並縫いよりも丈夫な仕上がりとなります。作品作りの際に「ぐし縫い」と指示がある場合には、できる限り細かい縫い目を意識することで強度やクオリティがアップするでしょう。 裁縫の基本!並縫いのやり方 並縫いは基礎的な裁縫技法であり、やり方を覚えておけば簡単な縫い物には一通り対応できるのが魅力です。 並縫いの手順は以下の通りです。 1 まずは針穴に糸を通して玉結びします。糸は1本取り・2本取りのどちらでも問題ありません。 2 玉結びが隠れるように裏側から針を刺し、結び目で止まるまで糸をすべて表側に引っ張ります。 3 縫い進める方向に針を刺し、布の裏側から3〜4ミリ先に針先を出します。針を抜き切らずに再度3〜4ミリ先に針を刺し、さらに布の裏側から3〜4ミリ先に針先を出すという作業を繰り返しましょう。針を刺す右手だけを動かすのではなく、左手も布を上下させるように動かすのがコツです。 4 4〜5針分すくったら、布の表側で針を最後まで引き抜きましょう。強く引っ張りすぎると縫い目が突っ張ってしまうため注意してください。 5 (3)(4)の作業を繰り返し、最後まで縫い終えたら玉止めします。玉止めは結び目が見えないよう、布の裏側で処理しましょう。 きれいに並縫いをするコツ 並縫いは手縫い技法の中でも非常にシンプルな縫い方です。一見簡単そうにも思えますが、シンプルである分きれいに縫えていないと縫い目の粗が目立ち、「手芸初心者が縫った仕上がり」という印象が強くなってしまうでしょう。 並縫いをきれいに縫い進めるには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、並縫いをきれいに縫うコツを3つ解説します。 縫い目間隔を統一する 並縫いは縫い目が裏表の両面に出る縫い方です。縫い目間隔を揃えることで、表側から見ても美しい仕上がりとなります。 裁縫が得意でない人は、縫い目を付けたい場所にチャコペンなどで印を付けておくのがおすすめです。また、数針ずつ縫うのが難しい場合には、ひと針ずつ糸を引き抜きながらゆっくり丁寧に縫い進めるのもよいでしょう。 数針ずつまとめて縫う際は、慣れるまでは糸を引き抜く前の段階で布をならし、表面から見える針の間隔をチェックするのも有効です。糸を引き抜いた後は針が見えていた場所が縫い目となるため、美しい等間隔になっているかどうかを確認しましょう。 また、並縫いは表側だけでなく裏側の縫い目の間隔もすべて統一された仕上がりがベストです。縫い目を確認する際は、裏側もチェックするとさらに質が上がるでしょう。 布端と縫い目を並行にする 布端と縫い目との間隔が一定でないと、縫い目がガタガタになってしまいます。布端と並行に縫い進めるよう意識すれば、美しいステッチに仕上がるでしょう。 直線縫いをする場合は、数針ずつすくうことで縫い目のガタつきを防げます。ひと針ずつすくうと針を刺す高さが揃いにくくなるため、裁縫初心者の人は数針ずつ縫うテクニックを身に付けられるよう練習するとよいでしょう。 また、あらかじめチャコペンでガイドラインとして直線を引いておくのもおすすめです。チャコペンは水で簡単に落とせるものを使用すれば、跡が残る心配もありません。 布にシワができないようにする 数針ずつ縫い進める場合、糸を引き抜く前の段階では布が手繰り寄せられたような状態となっています。布にシワができたまま縫い進めると縫い目がつって見た目が悪くなるため、その都度布をならしてシワを伸ばすことを意識しましょう。 また、針を持つ右手と布を持つ左手が離れすぎていると布が緩み、狙った位置に針を刺しづらくなります。等間隔でまっすぐ縫い進めるためには、左手で布を軽く引っ張るように伸ばし、適度に張った状態をキープしておくことが重要です。 並縫いの用途・活躍する場面 並縫いは手縫いの技法の中でも基本となる縫い方であり、小物作りや雑巾作りなどのさまざまな場面で使われています。並縫いを活用できる場面を知っておけば、作品作りの幅が広がるでしょう。 ここでは、並縫いの用途や活躍する場面について詳しく解説します。 しつけ縫いをするとき しつけ縫いとは、本縫い・飾り縫いの前に布がずれないよう簡単にとめておくための作業です。しつけ縫いにより、作品を美しく仕上げることが可能です。 しつけ縫いにはさまざまな種類があります。ミシンをかける前に仮止めする「置きじつけ」や、ズボンの裾上げの際に折り代を押さえる「押さえじつけ」が一般的です。 しつけ縫いは本縫いの後に糸を抜くのを前提としているため、縫い終わりは糸を切るのみで玉止めをしないのが特徴です。また、ミシン縫いの前のしつけ縫いでは、本縫いしたい場所から縫い代側に1ミリ寄せて縫うことで、しつけ糸を抜きやすくなります。 しつけ縫いには専用の「しろも」と呼ばれる細く弱い糸を使用します。 縫い目を見せたいとき 並縫いは裏表どちらにも縫い目が出るため、あえて縫い目が目立つ糸を使ってアクセントにするのもおすすめです。 たとえばパッチワークのステッチは、縫い目そのものがデザインの一部となっています。元の生地の反対色やポップな色の糸を選べば、ワンランク上のおしゃれな仕上がりとなるでしょう。 また、体操服などにネームタグ・ゼッケンを付ける際は目立ちにくい色の糸を選びがちですが、糸の色を変えて縫い目を生かすことで簡単におしゃれさを演出できます。 縫い目を目立たせるデザインでは、まっすぐ等間隔で縫うことを特に意識しましょう。 ギャザーを作るとき 並縫いは洋服や小物のギャザー寄せにも役立ちます。ギャザーを作ると華やかさやふんわり感が出るため、作品のクオリティがぐっと上がります。 手縫いでギャザーを作る際は、並縫いを2本縫って糸を引っ張りながらギャザーを寄せた後、ミシンで本縫いすると美しく仕上げることが可能です。 より手軽に手縫いのみで済ませたい場合には、糸を2本取りして1本並縫いし、ギャザーを寄せてから玉結びする作り方がおすすめです。 まとめ 並縫いとは、生地の裏表を等間隔で縫う手芸技法です。さまざまなシーンで利用される裁縫における基本の縫い方で、和裁・洋裁どちらにも対応しています。並縫いに似ている「ぐし縫い」とは並縫いより細かい間隔で縫う手芸技法で、縫い方自体は並縫いと変わりません。 きれいに並縫いをしたい場合は、縫い目の間隔を統一させたり布端と縫い目を並行にして塗ったりするところがポイントです。間隔にバラつきがあったり平行に縫えていなかったりすると、縫うのに慣れていない初心者っぽさがでてしまうため注意しましょう。

2024.05.28
ゴム付き三角巾の作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

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ゴム付き三角巾の作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

子供が小学生になると、給食当番や家庭科の授業などで三角巾やエプロンが必要になります。三角巾は、学校側が用意してくれるケースもありますが、場合によっては各家庭で準備しなければなりません。 当記事では、子供でも比較的着用しやすい「ゴム付き三角巾」の作り方を、手順を踏んで解説します。また、三角巾作りに向いている生地やアレンジ方法、ゴム付き三角巾を作るにあたって事前に用意しておきたい必要な材料・道具を確認しましょう。 三角巾作りに必要な材料・道具 まずは、三角巾を手作りする際に必要な材料や道具について確認しましょう。当記事で紹介している作り方は「できるだけ簡単に作る」をコンセプトにしているため、型紙セットは使用せず、材料や道具も必要最低限に抑えています。 【材料】 本体の生地:縦50cm×横60cm(ヘッドサイズ52~56cmの場合) 平ゴム:10cm(幅2cmを推奨、長さは頭のサイズによっても異なる) 縫い糸(普通地用) 【道具】 ハサミ チャコペン(なければ鉛筆でもOK) アイロン 定規 ゴム通し(安全ピンなどでの代用も可) 縫い針 or ミシン 子供用三角巾は、実際の頭囲よりも若干小さく作るのがおすすめです。頭にぴったりとフィットし、調理中に外れてしまう心配もありません。 ユザワヤでは、三角巾作りに必要なものが一度に揃います。自宅に居ながら買い物ができるオンラインショップも大変便利で、子供用のハンドメイド作品にピッタリな布も、50cm以上から10cm単位での購入が可能です。三角巾を手作りする際は、ぜひご利用ください。 ホビー材料の通販「ユザワヤ公式ネットショップ」 ゴム付き!三角巾の作り方 ゴム式の三角巾は、帽子をかぶるようなイメージで装着でき、後ろで結ぶ必要がありません。バンダナが結べない年齢のお子様でも、簡単に着脱が可能です。 ミシンがあればより簡単に作れますが、縫う部分がそこまで多くないため手縫いでの作成も十分に可能でしょう。以下では、ゴム付き三角巾の具体的な作り方を順番に解説します。 生地の裁断をする まずは、布の裏面が表にくるように半分に折り曲げ、生地にカット線を引いていきましょう。 折り曲げた部分(縦) 36cm 下の部分(横) 12cm 縦の開いている方 8cm チャコペン(または鉛筆)と定規を使って線を引き、線に沿ってカットします。この時、尖った部分が45度(布を広げた時に90度)になるようカットすると後ろ姿が綺麗に仕上がります。 カットした端切れは、次の工程でゴム紐用に使いますので取っておいてください。 ゴム紐部分を縫う 生地の端切れ部分を使って、ゴム紐を作ります。まずは、ゴム紐の幅に合わせて布地をカットしましょう(ゴム紐を布でカバーせずそのまま縫い付ける方は、この工程を省略してください)。 【布地の大きさ】 縦:ゴム幅×2+2cm 横:17cm(ゴムの長さ+7cm)例)ゴム幅が2cmの場合、縦6cm×横17cm カットした布地を裏面が外側になるよう半分に折り、縫い代5㎜で縫って筒状にします。生地を表に返し、ゴムを通して両端を縫い合わせたらゴム紐の完成です。 ゴム紐の部分のみ他の色布を使うと、良いアクセントになってお洒落に仕上がります。 三角巾の端を縫って頂点部分を始末する 三角を作る2辺に、端から0.7cm、1.5cmのラインで線を引きます。頂点部分からも0.7cm、1.5cmのラインで横に線を引きましょう。 頂点を0.7cmの部分でカットしてから、1.5cmの部分で折り曲げます。次に、両辺を先ほど引いた線に沿って三つ折りにし、縫って固定します。この時、マチ針で固定してもよいですが、アイロンでくせ付けすると非常に縫いやすくなるためおすすめです。 ゴム紐を縫い付ける 三角巾の両サイドと底辺を5mm幅で折り曲げて縫います。その後、三角巾の下の長方形部分(着用時に額にあたる生地の部分)を半分に折って上端をミシンで縫いましょう。この時、折り曲げた部分も底辺から3mmほどのところをミシンで縫っておくと仕上がりがきれいになります。 今縫い上げた部分の両サイドにできた筒状の部分に、先ほど作ったゴム紐を挟み込むようにして縫ったら完成です。 三角巾作りに向いている生地 三角巾作りでは、基本的に肌触りがよく吸水性にも優れている綿素材がおすすめです。他にも、化学繊維には傷みにくく長く使えるというメリットがあります。 三角巾作りに向いている4種の生地を、それぞれ詳しく紹介します。 オックス オックスとは「平織り生地」のことで、別称オックスフォード生地です。ランチョンマットやエプロン、布小物などオールマイティに使用でき、ソーイング初心者さんにも扱いやすい生地として知られています。 【オックス生地の特徴】 丈夫でありながらしなやかさも併せ持つ ポピュラーな生地で、デザインが豊富 ほどよい厚みで扱いやすい […]

2024.05.28
本返し縫い・半返し縫いの基礎知識と縫い方|きれいに仕上げるコツも

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本返し縫い・半返し縫いの基礎知識と縫い方|きれいに仕上げるコツも

手縫いには多様な縫い方があり、中でも基本とされるのが「本返し縫い」です。手縫いの中では、もっとも丈夫に縫うことができ、手芸・裁縫を始める上で身につけておきたい縫い方です。 当記事では、手縫いの基本である本返し縫いとはどのような縫い方なのかという点にくわえて、バックステッチや半返し縫いといった縫い方との違いを解説します。本返し縫い・半返し縫いそれぞれのやり方や、きれいに仕上げるコツも紹介するため、裁縫初心者やハンドメイド作家として活動したい方は、ぜひ参考にしてください。 本返し縫いとは? 本返し縫いとは、縫い目の間隔を空けずにミシン目のように仕上げる手縫い技法です。手縫いの中ではもっとも丈夫に仕上がる縫い方であり、小物作りやほつれの補修などで活用されています。 本返し縫いは「1針縫って1針分戻る」のが基本であり、表から見ると隙間なく針目が並んだ仕上がりとなります。厚めの布地を縫い合わせるときや、洗濯の頻度が高いアイテムを手作りする際には特におすすめです。 また、巾着型小物入れのように、頻繁に開け閉めする袋物アイテムのハンドメイドにも役立ちます。 本返し縫いとバックステッチの違い 本返し縫いと似た縫い方に「バックステッチ」があります。 バックステッチの縫い目は、本返し縫いと同じくミシン縫いのような見た目に仕上がるのが特徴です。また、縫い進める手順も本返し縫いとまったく同じです。 本返し縫いとバックステッチの違いは、それぞれの役割にあります。本返し縫いは生地を縫い合わせることを目的としているのに対し、バックステッチは糸で刺繍することを目的としています。 縫い始めと縫い終わりの糸処理も違いの1つです。本返し縫いは基本的に玉結び・玉止めで処理しますが、バックステッチでは刺繍専用の糸端処理が施されるのが特徴です。 本返し縫いとバックステッチは同じ縫い方ですが、利用シーンによって呼び方が変わることを押さえておきましょう。 本返し縫いと半返し縫いの違い 本返し縫いと似た縫い方に「半返し縫い」があります。半返し縫いは、針を半分返しながら縫う技法であり、表側から見ると並縫いのような仕上がりになるのが特徴です。 本返し縫いと半返し縫いは、どちらも糸を重ねながら縫い進めるという点では共通しています。しかし、本返し縫いは1針縫って1針分戻るのに対し、半返し縫いは1針縫って半針分戻るため、本返し縫いのように縫い目がつながらないという違いがあります。 両者はどちらも強度が高い縫い方である点がメリットです。本返し縫いは、糸が重なる部分が多いため、半返し縫いよりもさらに丈夫に仕上げることが可能です。 本返し縫いは、厚手の生地をしっかり合わせたい場合に向いています。半返し縫いは、糸の重なりが少なく縫い目が柔らかくなるため、薄い生地や伸縮性のある生地を丈夫に縫い合わせるレシピに最適です。 手縫いの縫い方には本返し縫いや半返し縫い以外にもさまざまな技法があり、用途や作品の種類によって適切な縫い方が異なります。基本的な縫い方を一通り押さえておけば、生地や用途に合わせて使い分けができるでしょう。 本返し縫いのやり方 本返し縫いのやり方・手順は、以下の通りです。 手順(1)針に糸を通して玉結びする 本返し縫いに使う糸を選んだら、針に通して玉結びします。糸は1本取り・2本取りのどちらでもかまいません。 手順(2)布の裏側から針を刺す 布の裏側から針を通します。次の手順で1針分戻ることになるため、縫い始めより1針分先に針を刺しましょう。結び目が留まるまで、糸をすべて表側に引き抜きます。 手順(3)縫う方向の反対側に針を刺す 手順(2)で針を刺した場所から1針分戻って針を刺し、裏側に引き抜きます。ここで針を刺した箇所が縫い目のスタートとなることを押さえておきましょう。 手順(4)裏側から縫う方向に1針分進めて針を出す 裏側から1針分進めて針を刺し、表側に引き抜きます。この時点では手順(2)で刺した針目を跨いだ状態となっています。 手順(5)手前の縫い目に針を戻して刺す 1針分戻って手前の縫い目のすぐ隣に針を刺し、縫い目をつなげるように縫いましょう。 手順(6)同じ要領で縫い進める さらに裏側から1針分進めて針を出します。同じ要領で作業を繰り返します。 手順(7)布の裏側で玉止めする すべて縫い終えたら布の裏側に針を出し、玉止めしたら完成です。 本返し縫いをきれいに仕上げるためのコツ 本返し縫いをきれいに仕上げるには、いくつかのポイントがあります。本返し縫いは表側からも縫い目が見えるため、コツを押さえて縫い進めれば仕上がりのクオリティをアップさせることが可能です。 ここでは、本返し縫いをきれいに仕上げるコツについて詳しく解説します。 縫い目の隙間を空けないようにする 本返し縫いは、ミシン縫いのような仕上がりとなり、縫い目がつながっているように隙間なく並ぶのが特徴です。また、裏面は糸が重なって一直線になります。 縫い目と縫い目の間に隙間があると見た目のクオリティが下がってしまうため、隙間ができないように縫い進めるのが重要です。針を戻す際は、手前の針穴のすぐ隣に刺すと隙間なく縫うことが可能です。 隙間を空けずに縫えば、表側はもちろん裏側の縫い目も美しく重なります。 チャコペンを使って針の刺す位置を揃える 針目の高さが揃っていないと、縫い目がガタガタになってしまいます。針を刺す位置・高さをまっすぐに揃えられるよう意識しましょう。 裁縫が得意でない場合には、あらかじめチャコペンを使ってガイドラインを引いておくと安心です。 糸の引き加減を均一にする 針を刺した後に糸を力強く引っ張りすぎると、布が縮んでギャザーができてしまいます。本返し縫いは強度が高いため、1度ギャザーができると解消するのが難しくなります。縫い目をしごいても元に戻らない可能性が高いでしょう。 糸を引っ張りすぎて布が縮まないよう、糸を引く加減が均一になるよう意識しながら縫い進めるのがおすすめです。 半返し縫いのやり方 本返し縫いのやり方をマスターすれば、半返し縫いも簡単にできます。半返し縫いのやり方・手順は以下の通りです。 手順(1)布の裏側から針を刺す 針に糸を通して玉結びしたら、布の裏側から針を通します。次の手順で半針分戻ることになるため、縫い始めより半針分先に針を刺しましょう。結び目が止まるまで、糸をすべて表側に引き抜きます。 手順(2)縫う方向の反対側に針を刺す 手順(1)で針を刺した場所から半針分戻って針を刺し、裏側に引き抜きます。 手順(3)裏側から縫う方向に1針分進めて針を出す 裏側から1針分進めて針を刺し、表側に引き抜きましょう。 […]

2024.05.28
初心者でも簡単!布ぞうりの作り方と材料・作るときのコツを解説

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初心者でも簡単!布ぞうりの作り方と材料・作るときのコツを解説

古着のTシャツや使わなくなったシーツをリメイクしたいと考えている方は、ぜひ布ぞうり作りにチャレンジしてはいかがでしょうか。 布ぞうりは、布生地の柔らかな質感によって履き心地が良く、ルームシューズとしておすすめです。足の指が全部出るため、楽に履けるのも魅力の1つと言えるでしょう。 当記事では、ハンドメイド初心者さんでも比較的簡単に作れる布ぞうりの作り方と、作る際に必要な材料・道具、布ぞうり作りのコツなどを解説します。 布ぞうり作りに必要な材料・道具 布ぞうりは、着古したTシャツを活用して作れます。特別な道具も必要なく、家にあるもので簡単に準備できるでしょう。 必要な材料と道具は以下の通りです。 Tシャツ 大人用M~Lサイズ 2着 鼻緒用布 6cm×70cmを2枚 前坪用布 4cm×30cmを2枚 PPロープ 針金ハンガー 洗濯バサミ ハサミ ミシンまたは縫い針と糸 菜箸 鼻緒用と前坪用の布は、手頃な布がなければTシャツから取ることも可能です。また、不要な布の準備が難しい場合は、市販の制作キットを利用する方法もあります。ユザワヤでは布ぞうり用のキットが豊富にあり、必要な道具が一度に揃います。材料を揃える手間が省け、布ぞうり作りに挑戦しやすくなるでしょう。 布ぞうりキット|ホビー材料の通販「ユザワヤ公式ネットショップ」 簡単!布ぞうりの作り方 古着や端切れからリメイクできる布ぞうりは、地球と財布に優しいハンドメイドアイテムです。作り方は簡単で、特別な手芸技法は必要ありません。ふっくらと柔らかく、自分のサイズぴったりに作れば、ルームシューズとして活躍するでしょう。また、布ぞうりで過ごしていると、足裏の筋肉を使って姿勢がよくなるとも言われています。 布ぞうり作りに挑戦し、履き心地のよさを味わってみましょう。ここでは、手芸初心者でも楽しめるオリジナル布ぞうりの簡単な作り方を紹介します。 Tシャツヤーンを作る 最初に、布ぞうりを編むためのTシャツヤーンを作ります。Tシャツヤーンとは、Tシャツを裁断して作る編み紐のことです。布ぞうり本体を作るのに使うため、同じサイズのTシャツ2枚からそれぞれ左用・右用の編み紐を作りましょう。 胴や袖部分を幅6〜7cm単位で裁断し、輪になっている部分を片方だけ切ると長細い布ができます。両端を持って何度か引っ張り、くるりと丸まって紐状になったら完成です。 鼻緒・前坪に使う布も、長さのある裾部分を活用して取れます。本体を編む紐は、複数の紐を継ぎ足して編んでいくため短くても問題ありません。 簡易織り機を用意する ハンガーの左右を上に折り曲げ、Wの形にして簡易織り機を作ります。180cmの長さに切ったPPロープの端を軽く結んで輪を作り、輪を二重にします。結び目が下になるようにして、それぞれの輪の上部をハンガーの曲げた部分に引っ掛けましょう。 ハンガーのフックをテーブルやポールハンガー掛けなどの支柱にかけて固定し、PPロープが交差している部分を洗濯バサミで留めておきます。ロープがあやとりの「川」のような状態になったら、簡易機織り機のセットが完了です。 つま先から編む PPロープに編み紐をつけて、ぞうりの台部分となる本体を作っていきます。まず、結び目がないほうの輪の下部に、先を折り返した編み紐をくぐらせます。折り返して輪になっている部分に編み紐の両端を通し、ひばり結びでPPロープに固定しましょう。こちら側をつま先として編んでいきます。 編み紐の長いほうをPPテープに巻き付けながら右側まで移動させたら、縦糸となる4本のPPロープに交互にくぐらせて編み始めます。左端まで交互にくぐらせ、編んだ部分を手前に引き寄せて形を整えてからまた反対側に向かって編む、という作業の繰り返しです。 編み紐が残り5〜6cm程度になったら布ぞうりの外側に垂らし、新しい編み紐を継ぎ足します。必ずPPロープの真ん中の位置で編み紐を継ぎ足すようにしてください。 不要な布をカットする 十分な縦幅に達したら、さらに4段ほどきつめに編んでから真ん中の位置で編み紐を裏側に垂らします。針金ハンガーと洗濯バサミを外し、PPロープの結び目をほどいて1本ずつゆっくり引っ張りましょう。かかと部分を押さえて形を整えながら引っ張ると、ぞうりらしい形ができあがります。 裏から出ている継ぎ合わせた編み紐の端は、余分な部分をカットし、編み目の中に巻きつけて始末します。薄い生地なら固結びをして、結び目を編み目の中に隠してもよいでしょう。 鼻緒を作って本体に取り付ける 前坪の布は4つ折り、鼻緒の布は2つ折りにし、端をミシン掛けして鼻緒と前坪を作ります。鼻緒は菜箸を利用してひっくり返して筒状にし、中にPPロープを通しましょう。 鼻緒の中心に前坪をひばり結びで固定したら、つま先から5cmほどの位置に前坪の両端を通します。裏側にある編み始めの紐とPPロープを挟むようにして結んでください。 鼻緒の両端は、編み目に穴を開けて裏側に通し、適切な長さに調整したらPPロープだけ切ります。余った布は、ぞうりの縁に巻きつけるようにして表側に持ってきて、同じ穴にもう一度通します。最後に両端を結び合わせて、出ている布端やPPロープを編み目の中に隠して処理したら、布ぞうりの完成です。 布ぞうりを作るときのコツ 布ぞうりは、さまざまな柄・色の布を組み合わせて作ると、色合いを楽しめます。布紐を継ぎ足すたびにまったく異なる色の布を使っても、カラフルで個性的な布ぞうりになるでしょう。 素材によっても、できあがる布ぞうりの風合いが変わります。鼻緒部分にファー素材やフリースなど異素材を合わせるのもおすすめです。布ぞうりのバリエーションはアイデア次第で大きく広がります。 また色や素材にくわえて、上手な作り方のコツを押さえると、仕上がりの見栄えがぐっとよくなるでしょう。手作り布ぞうりのクオリティを上げるための3つのポイントを説明します。 力を入れすぎないように編む 力を入れすぎると編み目が詰まり、布ぞうりの横幅がどんどん細くなっていきます。しっかりと編みたい気持ちから、紐を強く引っ張ってしまわないよう注意が必要です。編み目をきつくしたい場合は、編み紐をくぐらせるごとに編み目を手前にしっかりと引き寄せましょう。 また、力加減にバラつきがあると編み目が凸凹になります。編み目が不規則な布ぞうりは味わいがあると言え、拙さが目立つ可能性があります。編み目の揃ったきれいな仕上がりを目指すなら、力の入れ具合を均一にして編むことが大切です。 横幅を意識して編む 布ぞうりは、横幅が揃っているときれいな小判型になります。また、横幅のサイズ感は履き心地にも影響するため、横幅を考えながら編むことが大切です。 編み進めて長さを出すことだけに集中するのではなく、横に広げる点を意識しましょう。常に8〜8.5cmくらいになるようにします。 確認しながら編み進めないと「横幅が狭くなった列」と「編み目にゆとりがあって横幅が緩んでいる列」が混在して、横幅のラインがガタガタになります。定規を使って横幅が揃っているかこまめにチェックしながら編みましょう。横幅の長さは足の大きさに合わせつつ、少しゆとりがあるくらいがおすすめです。 肌触りの良い生地を選ぶ 古布の中でも、木綿地やタオルのような触り心地のよい生地を選ぶと履きやすい布ぞうりを作れます。使わなくなったシーツや着なくなったTシャツ、着物、浴衣など、肌あたりのよいアイテムから作るのがおすすめです。柔らかい生地で作るなら、ふっくらとした履き心地の布ぞうりができるでしょう。 […]

2024.05.28
半返し縫いとは?詳しいやり方・きれいに仕上げるポイントも

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半返し縫いとは?詳しいやり方・きれいに仕上げるポイントも

半返し縫いとは、「ひと針縫う」「ひと針の半分戻る」という工程を繰り返す縫い方で、布をしっかりと縫い合わせる際に使います。半返し縫いに似た縫い方に「本返し縫い」があり、どのように違うかが気になる方もいるでしょう。 この記事では、半返し縫いとはどのような縫い方かを、強度や用途を交えながら詳しく解説した上で、やり方やメリット・デメリット・きれいに仕上げるポイントなどを紹介します。裁縫を始めたばかりの方や、新しい縫い方にチャレンジしたいという方もぜひ参考にしてください。 半返し縫いとは? 半返し縫いとは、ひと針縫って、ひと針の半分戻ることを繰り返す縫い方のことです。糸を重ねて縫うため、強度が上がって頑丈になります。 半返し縫いをした時の裏側は糸が半分ずつ重なっていて美しい見た目ではないため、裏面を隠すようにして作品に活用するとよいでしょう。頑丈になる縫い方でありつつも、縫い目が固くなりすぎないため、薄手の生地や伸縮性がある生地に縫っても生地本来の特性を活かせます。 本返し縫いとの違い 本返し縫いとは、縫い目の間をあけずに、ひと針縫ってひと針分戻るという縫い方のことです。仕上がりはミシンで縫ったようになります。本返し縫いは他の手縫いの中で最も頑丈になるため、厚手の布を縫い合わせる、または強度が必要な作品を作成する時などに向いています。 本返し縫いは縫い目が固く頑丈さがあるものの、柔らかさはなくなるため、伸縮性のある生地には不向きと言えるでしょう。生地が伸びた際に引っ張られ、糸が切れることがあります。 一方で半返し縫いは本返し縫いよりも頑丈さは弱くなるため、柔らかい仕上がりになり伸縮性がある布地に使えます。作品に使う布地によって、縫い方を変えるのがおすすめです。 半返し縫いと本返し縫いの強度・用途 半返し縫いは本返し縫いと比べて少し強度は弱くなる一方で、伸びがよいため人気のある技法です。半返し縫いで少し緩めに縫うことにより、布を引っ張った際に糸が切れず伸びるため、柔らかい生地やぬいぐるみなどの伸縮性が求められる作品作りの時に向いているでしょう。 半返し縫いの主な用途は、以下の通りです。 ぬいぐるみ作成 ニット生地を使う時 編み物の編み地をつなぐ時 一方で、本返し縫いはしっかりとした頑丈な作りになるため、主に強度が必要な物や作品を手作りする際などに活用されています。本返し縫いの主な用途は、以下の通りです。 ポーチに付いているファスナー バッグ ズボンなどの服 マジックテープ 厚手の布を縫い合わせる時 洗濯の頻度が多いアイテム 半返し縫いのやり方 「半返し縫いを取り入れるのは難易度が高い」と感じる人がいるものの、一度覚えると大変便利で、手芸やハンドメイドの際に役立ちます。慣れていない時に縫い目が大きくなったとしても、まずはやり方やコツをしっかりと覚えることが大切です。 また、半返し縫いは、手縫いの方法の1つである並縫いよりもひと目ごとに使う糸が多くなるため、ある程度の長さが必要です。あらかじめ糸の長さを十分にとり、以下の手順・やり方でチャレンジしましょう。 (1)布の裏から針を刺す玉結びをしたら、結び目が表側に出ないように、布の裏側から針を刺します。針を刺したらしっかりと引き抜き、結び目で止まるまで引っ張りましょう。 (2)縫っていく方向の逆側に針を刺す左方向に縫っていく際には、糸の右側の半針目の位置に針を刺します。 (3)縫っていく方向にひと針分のところから針を出す糸の右側に刺した針を、今度は糸の左側から出します。糸からひと針分先にあたる場所から針を出しましょう。 (4)前の縫い目との半分程のところに針を刺す手順2と同様に、縫っていく方向と逆方向に針を刺します。以降は2と3の手順で縫っていきます。 縫いたいところまで縫い終わったら、結び目が表に出ないように、布の裏側で玉止めをしましょう。 半返し縫いのメリット・デメリット 半返し縫いは手芸やハンドメイドが趣味、またはこれから作品作りを始めようと考えている人におすすめです。しかし、半返し縫いにはさまざまなよいところがある一方で、デメリットもあることを知っておきましょう。 ここでは、半返し縫いのメリット・デメリットをご紹介します。 メリット 半返し縫いのメリットは、以下の通りです。 手縫いでも強度がある 伸縮性に優れている ミシンなしですぐに作品作りができる 半返し縫いは手縫いの中でも強度があることが特徴と言えます。ミシン縫いほどの強度はないものの、糸を半分返して縫う方法のため、生地を締めてしっかりと縫い付けることが可能です。 一般的な手縫いの場合は強度が弱く、使ったり洗濯したりすることでほつれることがあります。しかし、半返し縫いは手縫いでも頑丈さがあるため、一般的な手縫いの中でも作品作りによく取り入れられています。 半返し縫いは縫い目が固くなりすぎないため、伸縮性に優れていることもメリットの1つです。また、半返し縫いによって頑丈さのある作りにできるため、ミシンなしですぐに布小物作りなどにチャレンジできます。 デメリット 半返し縫いのデメリットは、以下の通りです。 裏側は糸が重なり、見た目が少し悪い 薄い生地に縫うとシワになる 半返し縫いを取り入れた場合、縫ったところの裏では糸が重なってしまうため、裏の見た目が少し悪くなります。半返し縫いをする時は、裏側が見えないようなところに使うのがおすすめです。 例えば、中縫いだけ半返し縫いにして、糸の重なりを外から見えないようにするのもよいでしょう。また、半返し縫いは半針分戻って糸で引き締めつつ縫う方法のため、薄い生地では縫い目にシワが出てしまうことがあります。特に、高密度で薄手の素材を使う際は、シワにならないように注意しましょう。 半返し縫いをきれいに仕上げるポイント 半返し縫いで手芸やハンドメイド作品作りをする際には、きれいな仕上がりになるポイントもマスターするとよいでしょう。きれいに仕上げるポイントは、「真っ直ぐに揃った縫い目にする」「間隔は3ミリ程にする」「生地や作品によって調節する」の3つです。以下で詳しくご紹介します。 (1)真っ直ぐに揃った縫い目にする半返し縫いは表の縫い目が並縫いのようになるため、真っ直ぐに揃っているときれいに見えます。半返し縫いを真っ直ぐ揃っている仕上がりにするためには、針を刺すところと糸が出ているところが直線上に並んでいるようにすることが大切です。真っ直ぐに縫えない場合は、縫う前にチャコペンシルで直線を引きましょう。 (2)間隔は3ミリ程にする半返し縫いの表の糸の長さは3mm程にすると作品作りに時間がかかりすぎず、きれいな仕上がりになります。縫い目を短くすればしっかりとした作りにはなるものの、針の進みが悪くなって完成までに多くの時間がかかってしまいます。間隔は3ミリ程を目安にして縫うと、どのような生地でも安定的に作業を進められるでしょう。 (3)生地や作品によって調節する縫い目によって強度や仕上がりが異なるため、生地や作品によって調節することが大切です。例えば、薄い生地や柔軟性のある生地の場合は、細めの針と糸を使うことをおすすめします。半返し縫いは強く糸を引っ張って縫うと生地がよれてしまって、後で平らにならすのが困難になります。縫い目を少し緩めると、伸びのよい仕上がりになるため、意識して作業しましょう。 まとめ 半返し縫いはミシンを使わずに頑丈に縫い付けられる技法の一種で、縫い目に余裕があるため伸縮性のある生地や薄い生地の特性を生かせることが特徴です。半返し縫いと似た本返し縫いとの違いは、一針縫った後に戻る長さです。本返し縫いは一針分戻るので、半返し縫いよりも強度が高くなります。 半返し縫いを行う際は縫い目を揃える・3ミリ程度の間隔を目安にする・強度を調節するなどのポイントを意識することで、より美しくほつれにくい作品を作ることができるでしょう。

2024.05.28
彫刻刀を販売している店舗7選|彫刻刀の種類も解説

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彫刻刀を販売している店舗7選|彫刻刀の種類も解説

木材に美しい細工を施せる彫刻刀は、手芸専門店やホームセンター、100円ショップなどの店舗で購入できます。豊富な品揃えからベストな彫刻刀を選びたい場合は、手芸専門店で彫刻刀を探すことがおすすめです。 この記事では、彫刻刀を販売している店舗について、手芸専門店・ホームセンター・100円ショップから7店舗を紹介します。また、彫刻刀の購入を考えている方に向けて、彫刻刀の基礎知識についても取り上げるので、参考にしてください。 彫刻刀とは?主な種類も解説 彫刻刀とは、彫刻や版画、木工細工などの細かい木彫り作業や、消しゴムハンコ作りなどで用いる刃物です。刃は鋼でできており、全鋼製のものと鋼と鉄を組み合わせた付鋼製のものがあります。一般的に柄は木製ですが、学童用の彫刻刀にはゴムが使用されている場合もあります。 セット販売に含まれる主な彫刻刀の種類と特徴は、以下の通りです。 種類 刃部の形状 用途 切出刀 斜めの直線 印刀と呼ばれる場合もあります。輪郭を切り出す作業や面取りに適しています。 平刀 平ら 表面や不要部をならしたり、浅く彫ったりする際に使用する刃です。 丸刀 半円 曲線を切り取ったり、不要部を彫り取ったりできます。 三角刀 V字 鋭い直線を彫るのに最適な刃です。 【彫刻刀の販売店】手芸専門店 彫刻刀は手芸専門店で購入できます。手芸専門店は彫刻刀の品揃えが豊富で、使用する人の年代や用途に応じた彫刻刀選びが可能です。高品質な彫刻刀を手頃な価格で購入できるメリットもあります。ここでは、彫刻刀を購入できる手芸専門店を紹介します。 ユザワヤ ユザワヤとは、1955年創業の歴史ある手芸専門店です。世界中のさまざまな材料や道具を取り揃えており、オンラインショップにも約10万アイテムを揃えている業界最大級の品揃えが魅力です。 実店舗ではワークショップや講習会なども頻繁に開催しています。さらに手作り作品の公募展やカルチャースクール運営なども行なっており、手芸や工作の普及に積極的に取り組んでいるお店です。 ユザワヤでは、彫刻刀も複数種類扱っています。お子様向けの使いやすいものから大人向けの本格的な彫刻刀まで、おすすめの商品を紹介します。 出典:ユザワヤ「ユザワヤとは」 画材 『サクラグリップ はんが彫刻刀A 4本組 EHT-4A』 SAKURA サクラクレパス 滑りにくいゴム製グリップの彫刻刀セットです。切れ味鋭い刃を採用しているため、彫りやすく、力を入れずに彫ることができます。刃が抜けにくい安全性の高い仕様になっており、学童用にも安心です。 商品の詳細はこちら 【クリアランスセール】 画材 『彫刻刀ほりおくんS 5本組 CT-HS5』 図工の授業で一般的に用いられる彫刻をセットにした商品です。取り出さずとも刃の形が分かるマークが付いているため、初めて彫刻刀を使用するお子様におすすめです。取り出しやすい角度に彫刻刀をセットできる機能的なケースが付属しています。 商品の詳細はこちら 画材 『版画刀セット 木彫り用 紙箱入り 6本組 No.29-6』 彫刻王 趣味を楽しみたい大人向けの彫刻刀セットです。長時間彫っても手が痛くなりづらい木の柄と、鋭い切れ味の刃が魅力です。砥石や版画に用いるバレン、下絵も付属しています。 商品の詳細はこちら ハンズ ハンズとは、工作や手芸だけでなく、生活に関わるあらゆるジャンルの商品を扱うお店です。”生活を豊かにするための「素材」”というコンセプトのもと、ハンズならではのオリジナル商品を数多く揃えています。 ハンズが扱っている彫刻刀は、下記のリンクから確認できます。 […]

2024.05.28
千鳥がけの縫い方|千鳥がけの基本情報・コツ・他のまつり縫いの種類

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千鳥がけの縫い方|千鳥がけの基本情報・コツ・他のまつり縫いの種類

千鳥がけとは手縫いのまつり縫いの一種であり、裏面で糸を交差させたジグザグの縫い目が特徴です。強度がありロックミシンの代わりにほつれ止めに使うこともできます。縫い目がアクセントとなる千鳥がけに挑戦したいものの、やり方が分からない・難しそうで挑戦するか悩んでいるという方もいるでしょう。 この記事では千鳥がけの用途などの基本情報を踏まえ、縫い方やコツを詳しく解説します。千鳥がけ以外のまつり縫いの種類にも触れるため、ぜひお役立てください。 そもそも千鳥がけとは? 千鳥がけとは、手縫いの手法の1つです。糸を交差させる縫い方で、ジグザグな縫い目が特徴です。縫い目が千鳥の足どりに似ていることから、「千鳥がけ」の他、「千鳥ぐけ」「千鳥縫い」と呼ばれています。 まつり縫いの中でも、表面に縫い糸が目立ちにくい点がメリットです。ただし、他のまつり縫いと千鳥がけは、縫い進める方向がそれぞれ異なります。 千鳥がけは、糸を交差させて縫い進めるため、布地をしっかり固定できます。手間はかかるものの、覚えておくと手芸やハンドメイド作品の製作に役立つ縫い方です。 千鳥がけの用途 千鳥がけの主な用途は、下記の通りです。 ズボンやスカートの裾上げ 洋服の袖丈詰め ファスナーの縫い付け ほつれ止め 飾り縫い 表面に縫い目が目立ちにくいメリットを生かして、裾上げや袖丈詰め、ファスナーの縫い付けなどに用いられます。デニム生地の裾上げや、ずれやすい生地への縫い付けも可能です。 強度があるため、ロックミシンの代わりとしてほつれ止めをすることもできます。また、ジグザグ模様が表に出るように縫うことで、布地のアクセントにもなります。アイディア次第でさまざまな楽しみ方ができる縫い方です。 千鳥がけの縫い方 千鳥がけは、通常の縫い方に比べて手順が多い縫い方です。裁縫初心者には難しそうに見える縫い方ではあるものの、何度か練習するうちに感覚をつかめるようになります。 まずは針の運び方や生地のすくい方を確認しつつ、ゆっくり縫い進めましょう。 千鳥がけの具体的な手順は、下記の通りです。 1 縫い始め 布地の左端から縫い始めます。折り山の約5ミリ下の位置を目安に、玉結びが隠れるように内側から針を出しましょう。 2 表地をすくう 針を出した場所から右約5ミリ先にある折り山のすぐ上の表地をすくいます。すくう表地は、織り糸2本が目安です。右から左へと糸をすくって針を運びましょう。生地をすくいすぎると、表面の縫い目が大きくなるため注意が必要です。 3 縫い代の生地をすくう 針を出した位置から右5ミリ・折り山の下5ミリの位置で縫い代の生地をすくいます。すくうのは、縫い代側の生地1枚だけです。長い針を使うと、仕上がり線をそろえやすくなります。 4 繰り返す (2)(3)の手順を繰り返します。裏面にはジグザグな縫い目が並び、表面には小さな縫い目が点々とまっすぐに並んでいればOKです。縫い目をきれいに仕上げるために、等間隔で生地をすくいましょう。 5 縫い終わり 縫い終わりは、表地を少しすくって玉止めをします。表地と縫い代の生地の間に針を入れて、縫い代の生地の適当な場所に糸を引き抜くと、きれいに糸始末ができます。 表面の生地をすくった縫い目をできるだけ目立たなくしたい場合は、生地と同じ色の糸を使いましょう。 裾上げの場合は、約1~2cm織り上げてマチ針やしつけ縫いで固定しておきます。薄手の生地は、三つ折にするときれいに仕上がります。 千鳥がけでファスナーを取り付ける場合は、ファスナーがずれないようにマチ針で固定しておきましょう。表地のすくい方が足りないとファスナーが取れやすくなるため、糸が目立たない程度にしっかりとすくって縫い付ける必要があります。 千鳥がけのコツ 千鳥がけは、針の動かし方や縫い目のバランスを意識することで、表地と縫い代の生地どちらもきれいに仕上がります。千鳥がけを使った裁縫や作品作りをしたい方は、縫い方のコツをマスターしましょう。 千鳥がけをマスターするために押さえておきたいコツを3つ紹介します。 針運びが逆であることを意識する 千鳥がけでは、針運びが一般的な縫い方と逆であることを意識しましょう。 右利きの方の場合、通常の針運びの方向は右から左です。しかし、千鳥がけは針運びが逆のため、左から右の方向に縫い進めます。 左利きの方は、右から左に縫い進めます。布地の右端から縫い始め、最後は左端で玉止めをして完成です。方向を間違えるときれいな仕上がりにならない場合があるため注意しましょう。 縫い目を均等にクロスさせる 千鳥がけは、縫い目が均等になるほど装飾的に美しい仕上がりになります。 裾上げなど表面に響きにくい用途の場合は、縫い目が均等でなくても大きな支障はありません。しかし、布地のアクセントに千鳥がけを使う場合は、縫い目が不揃いにならないように均等にクロスさせることが大切です。 とはいえ、千鳥がけに慣れていない状態で縫い目を均等にするのは難しいと言えます。まずは、裏側にチャコペンで印を付けて、生地をすくう場所を明確にしましょう。 何度か繰り返すうちに、チャコペンなしでも感覚で均等に縫えるようになります。 糸を強く引っ張りすぎない きれいな千鳥がけを目指すには、糸の引っ張り具合が重要です。 糸を強く引っ張りすぎてしまうと、生地が引きつれてシワの原因になります。縫い進めながら、糸が張りすぎていないか確認すると失敗を防げます。 また、糸を引っ張る力が弱すぎると、緩みが出て見た目が悪くなるため注意しましょう。優しく引くぐらいの感覚で縫い進めることがポイントです。 千鳥がけ以外のまつり縫いの種類 裾上げやファスナーの取り付けは、千鳥がけ以外の方法でもきれいに仕上げることができます。 […]

2024.05.28
三つ折り縫いとは?基本の縫い方やきれいに仕上げるポイントを解説!

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三つ折り縫いとは?基本の縫い方やきれいに仕上げるポイントを解説!

三つ折り縫いは、手芸・裁縫においてよく使われる布端処理の1つです。三つ折り縫いには糸のほつれを防ぐ役割があり、布端を2回折り込んで処理することできれいな仕上がりになります。服や小物などのハンドメイド作品を作っている方の中には、三つ折り縫いの基本的なやり方や手順を知りたい方もいるのではないでしょうか。 当記事では、三つ折り縫いのやり方や手順を工程ごとに分かりやすく解説します。三つ折り縫いできれいに布端処理をしたい方はぜひご覧ください。 三つ折り縫いとは? 手芸・裁縫における「三つ折り縫い」とは、布端(生地端)を処理する方法の1つを指します。生地を裁断すると、多くの場合生地の端から糸がほつれてきます。ほつれたままの状態でも作品は作れますが、見た目が良くなく使い心地も悪くなるため、布端の糸のほつれを防止する処理を行うことが一般的です。 三つ折り縫いは、ほつれてくる布端が内側になるように2回折り込み、生地の端が3重に重なるように折った上で折り目に近い部分を縫い、折った状態を維持させる縫い方です。布の端処理やズボンの裾上げ(すそ上げ)のスタンダードな手法であるため、ハンドメイド初心者は三つ折り縫いの基本的なやり方をしっかり理解し、練習しておきましょう。 三つ折り縫いの基本的なやり方 基本的な三つ折り縫いは、主に普通の厚みの布(ブロード・シーチングなど)や厚手の布(デニム・キャンバスなど)を扱う際に利用されます。ここでは、基本的な三つ折り縫いのやり方についてステップごとに確認しましょう。 なお、作品を作るにあたってミシンの購入を検討している方・ミシン初心者の方は、下記の記事も参考にしてください。 折り目の位置を決める 最初に、布の端を三つ折りにするための折り目の位置を2か所決めましょう。適切な折り幅は作りたい作品によって異なりますが、1cmの三つ折り縫いを作る場合、1本目の折り目は布端から5~7mmほどの位置に作ります。2本目の折り目(仕上がり線)は、1本目の折り目から1cm上の位置に作りましょう。 折り目の位置が決まったら、チャコペンや定規を使って目印となる直線を引いてください。チャコペンの種類や使い方によっては線が残るため、布の裏側(作品の内側になる面)に線をかくことをおすすめします。チャコペンの種類や使い方・選び方については、下記の記事も参考にしてください。 折り目を真っすぐつける 折り目の目印をつけたら、まず布端に近い1本目の折り目を目印の線に沿って真っすぐに折ります。折ったら折り目のクセをしっかりつけるために、折り目の部分にアイロンをかけましょう。1本目の折り目をつけ終わったら、布端から1本目の折り目までの折り幅が三つ折り縫いの内側にくるように2本目の折り目を折り、アイロンをかけてください。 アイロンをかける際は、折り幅が不揃いにならないよう均等に真っすぐな折り目をつけることが大切です。タイツやストッキングの台紙に使用されるような厚紙の直線部分を折り目に当ててアイロンをかけるなど、均等な直線の折り目をつける工夫をしましょう。厚紙に目盛りをつけ、手作りアイロン定規として使用するのもおすすめです。 端を真っすぐ縫い進める アイロンで真っすぐの折り目をつけ終わったら、次にミシンや手縫いで三つ折りの端を真っすぐに縫い進めます。三つ折りにした内側の折り目(1本目の折り目)から1mmほどの位置を縫いとめましょう。 ミシン縫いの場合は、縫い目が曲がったり布端から針が落ちたりしないよう注意してください。手縫いの場合は、目立ちにくいまつり縫い(たてまつりなど)で仕上げましょう。 完全三つ折り縫いのやり方 完全三つ折り縫いとは、布端から1本目の折り目までの折り幅と、1本目から2本目の折り目(仕上がり線)までの折り幅を同じにして三つ折り縫いを行う処理方法のことです。 基本的な三つ折り縫いは2つの折り幅が異なるため、三つ折り部分の厚みを軽減できるメリットがあります。一方で、シフォンやジョーゼットのような薄い布地では折り返しやほつれ部分が透けるデメリットがあるため注意が必要です。薄手の生地の場合は、見た目をきれいに仕上げられる完全三つ折り縫いを選ぶとよいでしょう。 ◆完全三つ折り縫いのやり方 (1) 2本の折り目位置を決めます。1cmの完全三つ折り縫いを作る場合、1本目の折り目は布端から1cmほどの位置に、2本目の折り目(仕上がり線)は1本目の折り目から1cm上の位置に作りましょう。 (2) チャコペンなどで折り目に目印をつけます。 (3) アイロンを使って折り目を真っすぐにつけます。 (4) 三つ折りにした内側の折り目(1本目の折り目)から1mmほどの位置を縫いとめます。 三つ折り縫いを応用してみよう! 三つ折り縫いは、直線部分だけでなく角や曲線にも施せます。直線部分に三つ折り縫いを作る場合よりも少し手間がかかるため、ポイントを押さえて作業するようにしましょう。ここでは、三つ折り縫いの応用として角や曲線に三つ折り縫いを行う際のコツを紹介します。 角の三つ折り縫い 角の三つ折り縫いの手順は直線部分に三つ折り縫いを作るときとほぼ同じですが、美しく仕上げるためには6枚分の生地が重なる角の部分の処理を適切に行う必要があります。このときの代表的な処理方法である「額縁縫い(額縁仕立て)」のやり方を押さえておきましょう。 まず、完全三つ折り縫いの手順でアイロンによる折り目をつけ終わったら、折り目をいったん開き、1本目の折り目で折ります。角の重なった部分は外側に出し、角を作る2辺の折り線が合うように角を三角形に折りましょう。三角形の斜辺と直角になるように折り幅を縫い、余分な縫い代をカットすれば完成です。 なお、額縁縫いが難しい場合は角の部分(布端から1本目の折り目まで)をL字の形にカットする方法もあります。1本目の折り目を折り、角を三角形に折った上で2本目の折り目をつけるようにしましょう。 曲線の三つ折り縫い 洋服やバッグのポケットなど、曲線の三つ折り縫いをするときは、チャコペンなどで仕上がり線の目印を布につけることから始めます。次に、布端から少し内側の部分をしつけ糸などでぐし縫いしましょう。仕上がり線と同様のカーブになるよう糸を引いたら、アイロンで折り目をしっかりつけてください。 次に、ぐし縫いをほどいて布端を5mmほど内側に折り込んで三つ折りにします。三つ折りにした部分をぐし縫いで仮どめしたら、仕上がり線のカーブに沿うように糸を引き、アイロンで折り目をつけましょう。曲線をキープしたまま三つ折りの内側の際を縫えば、曲線の三つ折り縫いが完成します。 三つ折り縫いをきれいに仕上げるポイント 三つ折り縫いをきれいに仕上げるには、三つ折り部分を縫う際に真っすぐ縫うことを意識するのが大切です。ミシンを使う場合は、ミシンの針先ではなく、布とミシン押さえの位置を見ながら縫うと真っすぐに縫いやすくなります。布を送る際には布に両手を添え、布と押さえの位置がずれないよう注意してください。 また、三つ折り縫いをきれいに仕上げるためのポイントは、三つ折り部分を縫うとき以外の作業にもあります。以下で紹介するポイントを押さえた上で、三つ折り縫いを美しく仕上げましょう。 縫い代全体にアイロンをかけない アイロンで三つ折り縫いの折り目をしっかりつけるときは、縫い代部分全体にアイロンをかけないように注意しましょう。縫い代全体にアイロンをかけると、繊維の方向によっては布が伸びてしまう場合があります。アイロンの先を使い、折り目だけにアイロンをかけましょう。生地の種類に応じて、アイロンを適切な温度に設定することも大切です。 布端から内側に捨てミシンをかける 布端の少し内側に捨てミシンをかけると、アイロンを使わずに三つ折り縫いをきれいに仕上げられます。捨てミシンは布端処理の方法の1つですが、三つ折り縫いでは折る位置のガイドとしても活用できます。ロックミシンや家庭用ミシンで「裁ち目かがり」や「ジグザグ縫い」で捨てミシンをしたら、縫い目に沿って三つ折りをしながら縫い進めましょう。 型紙やギャザーを活用する 曲線の三つ折り縫いをする際は、カーブに合った型紙を使用するのがおすすめです。仕上がり線と同じカーブを持つ厚紙(型紙)に合わせてぐし縫いした糸を引けば、仕上がり線と同じカーブを作れます。 また、ぐし縫いの代わりに粗ミシンをかけてギャザーを作るのも1つの方法です。均等な縫い目を早く作れるため、三つ折り縫いを行う曲線部分が長い作品にも活用できるでしょう。 まとめ 手芸・裁縫における「三つ折り縫い」とは、布端を処理する方法の1つです。三つ折り縫いをするときは、最初に折り目の位置を2か所決めて真っすぐに折り目をつけます。折り目をつけ終わったら、次に三つ折りの端を真っすぐ縫い進めましょう。 三つ折り縫いは、直線部分だけでなく角や曲線にも施せます。角の三つ折り縫いでは額縁縫いのやり方を活用し、曲線の三つ折り縫いではぐし縫いでうまくカーブになるように糸を引くのがポイントです。

2024.05.28