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お裁縫 1,235 view

公開日: 2022.05.17
最終更新日: 2022.05.17

平ゴムとは?3つの種類や丸ゴムとの違いも解説

平ゴムとは?3つの種類や丸ゴムとの違いも解説

平ゴムは、ウエストベルトや洋服の袖口などで使用できる裁縫用のゴムです。手作り服などのハンドメイド作品に平ゴムを使うという人も多いでしょう。

ゴムについて調べてみると、思いのほか種類が多いことに驚くかもしれません。平ゴムだけでも大きく3種類に分類されており、どれを選べばよいのか悩む人もいるのではないでしょうか。

当記事では、平ゴムと丸ゴムの違い、平ゴムの種類、おすすめの平ゴムについて紹介します。平ゴムを用いた作品作りを考えている方はぜひ参考にしてください。

平ゴムとは?丸ゴムとの違いも紹介

平ゴムとは、断面の形状が平たいゴム紐のことです。ポリエステル糸やナイロン糸などの糸と、ポリウレタン弾性糸または天然ゴム糸などの弾性糸の2つからできています。種類も多く、平ゴムの幅・サイズは3~300mmと非常に幅広いです。

平ゴムは、伸縮性によって「ソフトゴム」と「ハードゴム(強力ゴム)」に分けられます。ソフトゴムはやわらかく伸びがよいため、ルームウェアや肌着などによく使用されます。ハードゴムはソフトゴムより硬くてフィット感が出ることから、スポーツウェアなどに向いているゴムです。

一方で、断面の形状が丸い「丸ゴム」と呼ばれるゴムがあります。丸ゴムは、一本のゴムを芯にして、周囲をポリエステルやレーヨンの糸などで包み込むように編まれています。丸ゴムも平ゴム同様、ソフトとハードがあり、色や柄などの種類も豊富です。

丸ゴムは、髪飾りやリュックなどの装飾、ジャケットのフード、トレーニングウェアのウエスト部分などに使用されています。

平ゴムの用途

平ゴムの用途は、大きく2つに分けられます。

1つ目は、ゴム自体を見せて使う表使いです。少し太めの平ゴムを使えば、ウエストベルト、サスペンダー、ブックバンド、ランチベルトなどに活用できます。細い平ゴムならば、マスクゴム、アクセサリー、ラッピング、靴紐などに使えます。色や柄がついている平ゴムもあるため、個性的な作品を製作できるでしょう。

2つ目は、インゴムとして生地に包んで使用する使い方です。スポーツウェアや下着類、パジャマなどのウエスト部分に使われたり、リング状にして洋服の袖口や裾に使われたりします。

平ゴムを使った裁縫に挑戦する際は、ぜひ下記の記事から裁縫の基本についておさらいしておきましょう。

平ゴムの種類3つ

一口に平ゴムと言っても、その種類は3つに分けられ、種類によって特徴が大きく異なります。どのゴムを選ぶか考える際は、それぞれの種類の特徴を理解することが重要です。

ここでは、「織ゴム」「編ゴム」「コールゴム」の3種類の平ゴムについて紹介します。

織ゴム

織ゴムとは、縦糸と横糸の間にゴムを入れ、織機を使って製造するゴムのことを指します。織ゴムの幅は約7~300mmで、3種類の平ゴムの中で最も厚みがあるのが特徴です。ソフトとハードがありますが、どちらもある程度の硬さがあるため、引っ張ってもサイズに変化がありません。

織ゴムは、表使いでもインゴムとしてでも使える万能な平ゴムです。総ゴム使いや一部のみに使用する脇ゴム使いなど、用途に合わせて活用できます。具体的にはカジュアルな洋服のウエストゴムや、袖口・裾用に使われるストレッチテープのほか、手芸材料としても使えます。ほつれ防止のために、ゴムの端を縫製加工するとよいでしょう。

編ゴム

編ゴムとは、経編み機で経糸を編んで製造するゴムのことです。編ゴムの幅は、5~200mmほどとなっています。

編ゴムの特徴は、引っ張るとガーゼのように向こう側が透けて見えるぐらい、通気性がよいことです。目が粗いため、ほかの平ゴムよりもやわらかく、速乾性に優れています。表と裏の編み組織が少し異なり、思いっきり引っ張っても幅が変わらないことも特徴の1つです。

編ゴムは、春夏用の洋服のウエスト部分や袖口・裾、手芸などに使われるほか、マスクゴム、手術着・防護服などの医療用にも使用されます。ただし、編ゴムは針やフック上の金属製品などに引っかけてしまうとほつれてしまうため、表使いにはあまり向いていません。使用の際は注意しましょう。

コールゴム

コールゴムとは、製紐機で一本の細いゴムを撚り合せて作るゴムのことです。サイズ表記が特殊で、mmではなくC(コール)で表記されます。ゴム幅は約3~20mmと3種類の中でも最も幅が狭く、厚みも薄いのが特徴です。

コールゴムの幅は、思いっきり引っ張ると当初の幅から約半分程度まで狭くなります。伸びが良く、織ゴムや編ゴムが最大伸長2.5倍なのに対し、コールゴムは3~4倍まで伸びる製品を作ることが可能です。

表使いとして使用することは少なく、インゴムとしての用途がほとんどです。特にシャーリングゴムとしてよく使われ、ブラウスやワンピースにギャザーを寄せたいときに使用します。ほかには、ベビー服や肌着にもよく使用されています。

下記の記事では、手縫いの基本的な縫い方について解説しています。手作り服などのハンドメイド作品に平ゴムを使いたいと考えている人はぜひご参考にしてください。

おすすめの平ゴム4選

平ゴムは、さまざまな商品に用いられています。個性的な商品が多く、自分の希望と合う商品を選ぶことで、楽しい裁縫ライフのお供となるでしょう。

とは言え、数多くの商品の中からよい商品を見つけ出すのは大変かもしれません。そこで、ここではユザワヤの通販ページで購入できる平ゴムの中から、特に人気の高い商品を厳選して4つ紹介します。

ゴム 『チドリストレッチテープ 平ゴム 幅1cm ピンク×白 KW93267』 KINTENMA 金天馬

ピンクと白の千鳥柄で装飾された平ゴムです。ブックバンドや雑貨作りにおすすめの商品です。ラッピングの飾りにも使用でき、ボックス型のプレゼントをこの平ゴムでとめれば、見た目もおしゃれになります。

「ピンク×白」以外のカラー展開は、「赤×白」「水色×白」「黄×青」「黄×ピンク」があります。

価格357円(税込)
サイズ幅1cm
長さ2.6m
素材天然ゴム、ナイロン糸
伸び率200%
カラーピンク×白

ゴム 『ラメ平ゴム 幅4mm ゴールド WK92855』 KINTENMA 金天馬

ラメの輝きがかわいいゴールドのカラーゴムです。ラッピング資材として使用すれば、見た目が華やかになります。アクセサリー作りや小物の作成にもおすすめの商品です。

「ゴールド」以外のカラー展開は、「シルバー」「ピンク」「レッド」「ネイビー」があります。

価格199円(税込)
サイズ幅4mm
長さ1m
素材天然ゴム、ポリエステル糸
伸び率200%
カラーゴールド

ゴム 『平ゴム 5mパック 白×5個セット』

シンプルな白の平ゴムです。スタンダードな平ゴムのため、洋服のウエスト部分や袖口・裾に使うほか、帽子のあご紐やマスクゴム、靴紐など、さまざまな用途があります。

1パック5m入りが5個セットになっているため、白の平ゴムをストックしておきたい人におすすめの商品です。

価格1,650円(税込)
長さ5m
カラー

ゴム 『オーガニックコットンマスクゴム ナチュラルベージュ 平ゴム 一巻き売り 4.5mm×30m』

地球と人にやさしいオーガニックコットンを使用した平ゴムです。オーガニックコットンは、化学繊維に比べて肌触りが良く、皮膚への刺激が少ないのが特徴です。手作りマスク材料に適しています。

この商品は使用前に水通しが必要です。洗濯後に多少の縮みが生じるため、注意してください。

価格3,278円(税込)
サイズ幅4.5mm
長さ30m
素材オーガニックコットン
カラーナチュラルベージュ

まとめ

平ゴムにはやわらかく伸びがよい「ソフトゴム」と、硬い「ハードゴム」があり、用途によって使い分けが必要です。

平ゴムは生地に包むインゴムとして使うだけでなく、表使いでアクセサリーや小物のアクセントとしても活用できます。種類が「織ゴム」「編ゴム」「コールゴム」の3つに分けられるため、平ゴム選びの際には種類ごとの特性を理解し、作りたい洋服・小物に合わせて選ぶことが大切です。

ユザワヤでは、当記事で紹介した4つの平ゴム以外にも、さまざまな平ゴムを販売しています。カラーバリエーションも豊富なため、作りたいもののイメージに合った商品を見つけやすいでしょう。

参考:ユザワヤ