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カテゴリー【お裁縫】の記事一覧

平ゴムとは?3つの種類や丸ゴムとの違いも解説

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平ゴムとは?3つの種類や丸ゴムとの違いも解説

平ゴムは、ウエストベルトや洋服の袖口などで使用できる裁縫用のゴムです。手作り服などのハンドメイド作品に平ゴムを使うという人も多いでしょう。 ゴムについて調べてみると、思いのほか種類が多いことに驚くかもしれません。平ゴムだけでも大きく3種類に分類されており、どれを選べばよいのか悩む人もいるのではないでしょうか。 当記事では、平ゴムと丸ゴムの違い、平ゴムの種類、おすすめの平ゴムについて紹介します。平ゴムを用いた作品作りを考えている方はぜひ参考にしてください。 平ゴムとは?丸ゴムとの違いも紹介 平ゴムとは、断面の形状が平たいゴム紐のことです。ポリエステル糸やナイロン糸などの糸と、ポリウレタン弾性糸または天然ゴム糸などの弾性糸の2つからできています。種類も多く、平ゴムの幅・サイズは3~300mmと非常に幅広いです。 平ゴムは、伸縮性によって「ソフトゴム」と「ハードゴム(強力ゴム)」に分けられます。ソフトゴムはやわらかく伸びがよいため、ルームウェアや肌着などによく使用されます。ハードゴムはソフトゴムより硬くてフィット感が出ることから、スポーツウェアなどに向いているゴムです。 一方で、断面の形状が丸い「丸ゴム」と呼ばれるゴムがあります。丸ゴムは、一本のゴムを芯にして、周囲をポリエステルやレーヨンの糸などで包み込むように編まれています。丸ゴムも平ゴム同様、ソフトとハードがあり、色や柄などの種類も豊富です。 丸ゴムは、髪飾りやリュックなどの装飾、ジャケットのフード、トレーニングウェアのウエスト部分などに使用されています。 平ゴムの用途 平ゴムの用途は、大きく2つに分けられます。 1つ目は、ゴム自体を見せて使う表使いです。少し太めの平ゴムを使えば、ウエストベルト、サスペンダー、ブックバンド、ランチベルトなどに活用できます。細い平ゴムならば、マスクゴム、アクセサリー、ラッピング、靴紐などに使えます。色や柄がついている平ゴムもあるため、個性的な作品を製作できるでしょう。 2つ目は、インゴムとして生地に包んで使用する使い方です。スポーツウェアや下着類、パジャマなどのウエスト部分に使われたり、リング状にして洋服の袖口や裾に使われたりします。 平ゴムを使った裁縫に挑戦する際は、ぜひ下記の記事から裁縫の基本についておさらいしておきましょう。 平ゴムの種類3つ 一口に平ゴムと言っても、その種類は3つに分けられ、種類によって特徴が大きく異なります。どのゴムを選ぶか考える際は、それぞれの種類の特徴を理解することが重要です。 ここでは、「織ゴム」「編ゴム」「コールゴム」の3種類の平ゴムについて紹介します。 織ゴム 織ゴムとは、縦糸と横糸の間にゴムを入れ、織機を使って製造するゴムのことを指します。織ゴムの幅は約7~300mmで、3種類の平ゴムの中で最も厚みがあるのが特徴です。ソフトとハードがありますが、どちらもある程度の硬さがあるため、引っ張ってもサイズに変化がありません。 織ゴムは、表使いでもインゴムとしてでも使える万能な平ゴムです。総ゴム使いや一部のみに使用する脇ゴム使いなど、用途に合わせて活用できます。具体的にはカジュアルな洋服のウエストゴムや、袖口・裾用に使われるストレッチテープのほか、手芸材料としても使えます。ほつれ防止のために、ゴムの端を縫製加工するとよいでしょう。 編ゴム 編ゴムとは、経編み機で経糸を編んで製造するゴムのことです。編ゴムの幅は、5~200mmほどとなっています。 編ゴムの特徴は、引っ張るとガーゼのように向こう側が透けて見えるぐらい、通気性がよいことです。目が粗いため、ほかの平ゴムよりもやわらかく、速乾性に優れています。表と裏の編み組織が少し異なり、思いっきり引っ張っても幅が変わらないことも特徴の1つです。 編ゴムは、春夏用の洋服のウエスト部分や袖口・裾、手芸などに使われるほか、マスクゴム、手術着・防護服などの医療用にも使用されます。ただし、編ゴムは針やフック上の金属製品などに引っかけてしまうとほつれてしまうため、表使いにはあまり向いていません。使用の際は注意しましょう。 コールゴム コールゴムとは、製紐機で一本の細いゴムを撚り合せて作るゴムのことです。サイズ表記が特殊で、mmではなくC(コール)で表記されます。ゴム幅は約3~20mmと3種類の中でも最も幅が狭く、厚みも薄いのが特徴です。 コールゴムの幅は、思いっきり引っ張ると当初の幅から約半分程度まで狭くなります。伸びが良く、織ゴムや編ゴムが最大伸長2.5倍なのに対し、コールゴムは3~4倍まで伸びる製品を作ることが可能です。 表使いとして使用することは少なく、インゴムとしての用途がほとんどです。特にシャーリングゴムとしてよく使われ、ブラウスやワンピースにギャザーを寄せたいときに使用します。ほかには、ベビー服や肌着にもよく使用されています。 下記の記事では、手縫いの基本的な縫い方について解説しています。手作り服などのハンドメイド作品に平ゴムを使いたいと考えている人はぜひご参考にしてください。 おすすめの平ゴム4選 平ゴムは、さまざまな商品に用いられています。個性的な商品が多く、自分の希望と合う商品を選ぶことで、楽しい裁縫ライフのお供となるでしょう。 とは言え、数多くの商品の中からよい商品を見つけ出すのは大変かもしれません。そこで、ここではユザワヤの通販ページで購入できる平ゴムの中から、特に人気の高い商品を厳選して4つ紹介します。 ゴム 『チドリストレッチテープ 平ゴム 幅1cm ピンク×白 KW93267』 KINTENMA 金天馬 出典:ユザワヤ「ゴム 『チドリストレッチテープ 平ゴム 幅1cm ピンク×白 KW93267』 KINTENMA 金天馬」 ピンクと白の千鳥柄で装飾された平ゴムです。ブックバンドや雑貨作りにおすすめの商品です。ラッピングの飾りにも使用でき、ボックス型のプレゼントをこの平ゴムでとめれば、見た目もおしゃれになります。 「ピンク×白」以外のカラー展開は、「赤×白」「水色×白」「黄×青」「黄×ピンク」があります。 価格 357円(税込) サイズ 幅1cm 長さ 2.6m […]

2022.05.17
中表とは?外表との違い・メリット・具体的な縫い方も紹介

お裁縫 初心者さん向け 1,287 view

中表とは?外表との違い・メリット・具体的な縫い方も紹介

作品を製作する際に、ソーイングの雑誌などで「中表で縫い合わせる」という用語があり、言葉の意味や読み方も分からず、やる気がしぼんでしまってはいないでしょうか。 そこで今回は、裁縫の専門用語である「中表(なかおもて)」の意味と「外表(そとおもて)」との違い、それぞれの縫い方を解説します。 中表・外表を知るのは裁縫の基本です。手芸初心者以上の方も、中表・外表の特徴を理解した上で裁縫を始めることで、裁縫のレベルが上がるでしょう。 中表とは?外表との違いも解説 中表とは、2枚の布または布を折りたたんだとき、布の表同士がくっつくように内側に重ね合わせることで、布の裏側が両面とも見えている状態です。中表で縫い合わせてから裏返すと、縫い目が内側に隠れます。 外表とは、布の表を外側にして裏同士を重ね合わせることです。 中表と外表を間違えると、失敗の原因となります。縫い目をほどき、最初からやり直さなくてはならない場合もあります。布の重ね方が正しいと仕上がりが綺麗になるため、必ず重ね方を確認してから縫い始めましょう。 中表・外表で縫うメリット 中表と外表は、それぞれ役割や特徴があります。使用する布地・手順や、どのような雰囲気の作品に仕上げたいのかによって、中表と外表のどちらが適切かは変わります。 中表と外表のそれぞれのメリットを活かしてイメージしている作品を綺麗に仕上げるために、布の重ね方は重要なポイントです。 ここでは、中表・外表で縫うメリットについて解説します。 中表は縫い目が見えないので仕上がりが綺麗になる 中表で縫い合わせるメリットは、縫い目が見えないことです。縫い合わせてから裏返して表側を出すため、縫い目や布の端が内側になり、すっきりとした見た目になります。 外表で縫い合わせると縫い目や布の端が見えるため、縫い目を見せたい、布の端の処理をしなくてもよいなどの条件がないと、あまりよい仕上がりにはなりません。 見た目を綺麗に仕上げたい場合は、中表で縫うことをおすすめします。 外表は完成品をイメージしながら縫える 外表で縫い合わせるメリットは、絵柄を見ながら縫えるため完成品をイメージしやすい点です。外表は縫い目が見える縫い方のため、ひと味違ったデザインの作品に仕上がります。 また、外表は縫い目を接着フェルトで隠したい場合にも最適です。接着フェルトにはアイロンで簡単に接着できるものもあり、初心者でも簡単に取り扱えます。 出典:ユザワヤ「フェルト 『アイロン接着フェルト (1mm厚) RN-48番色』 SUN FELT サンフェルト」 中表・外表を使った縫い方3選 中表と外表を理解することは、裁縫する上で基本中の基本です。中表と外表を使いこなすことで、さまざまな作品をイメージ通りに仕上げることができます。基本的に中表で縫い、補強やデザインに合わせて外表を使うとよいでしょう。 ここでは、作品の作り方を通して、中表と外表の縫い方を紹介します。 コースター コップや水差しの下に敷くコースターは、以下の手順で縫います。 1 中表で4辺を縫い合わせる 仕上げたい大きさに縫い代1cmをプラスした正方形の布を中表に合わせ、3cmほどの返し口以外の4辺を縫い代1cmで縫い合わせます。 2 4つの角をカットして裏返す 4つの角を斜めにカットして、返し口から表面が見えるように裏返します。裏返すことで、カットした角が綺麗に出やすくなります。 3 アイロンをかける 角をしっかりと出したら、返し口を内側に入れてアイロンをかけます。 4 返し口を縫って完成 アイロンで角を整えたら、最後に返し口を手縫いで閉じて完成です。最後にもう一度アイロンをかけると、仕上がりが綺麗になります。 ナップサック ハイキングなどに使われることの多いナップザックは、以下の手順で縫います。 1 表地と裏地を裁断する 袋の表側になる布地(表地)と、内側になる布地(裏地)をそれぞれ、タテ(仕上がりサイズ:80〜85cm×2倍)×ヨコ(35cm)に縫い代込みで裁断します。 2 タブを作り仮止めする まずは、タブとなる布地(8×6cm程度)または持ち手テープを2枚用意します。布地でタブを作る場合は、長辺を4等分し内側に織り込み、上下ともに端から2mmで縫い合わせます。表地の表側、長辺の1/2部分(底になる場所)から3.5cmほど上の両サイドに、二つ折りにしたタブの端を表地の布端に合わせて内向きに置き、端から5mmあたりを仮止めします。 3 表地と裏地を中表で縫い合わせる 表地と裏地を中表で重ね、両側の短辺をそれぞれ縫い代1cmで縫い合わせます。縫い代をアイロンで割り、表地を右側・裏地を左側にして、底になる折り返しが左右にくるよう、縫い代を中心に置きます。 4 表地と裏地の上下を縫い合わせる […]

2022.05.17
指ぬきの使い方|3つの種類や裁縫に役立つ選び方も紹介!

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指ぬきの使い方|3つの種類や裁縫に役立つ選び方も紹介!

指ぬきの使い方がよく分からなかったりうまく使いこなせなかったりして、裁縫箱に入れたままの状態になっていないでしょうか。指ぬきは「縫うスピードを早める」、「針から指を守る」といった目的で使う裁縫道具です。 使いづらいと感じている場合は、持っている指ぬきのサイズが合わない、あるいは使用目的に合わせた素材選びができていないのかもしれません。自分に合う指ぬきを選び、うまく活用できれば作業が効率よく行えるようになります。その結果、指ぬきは裁縫ライフの心強い味方になるでしょう。 ここでは、指ぬきの種類やそれぞれの特徴、使い方や選び方のポイントなどについて詳しく解説します。 裁縫に役立つ「指ぬき」とは? 指ぬきとは、針の背を押して生地に通す補助をしたり、針から指先を守ったりするための道具です。指ぬきを使うと、針の背を押して布地に通せるため、硬くて厚い生地を縫う時でもスムーズに縫い進めることができます。また、縫っている時に針が当たっても痛くないため、刺さることを気にせずに効率よく作業を進められます。 指ぬきにはいくつかの種類があり、特徴もそれぞれ異なります。デザインも多岐にわたるため、好みや用途に合わせて選べることも魅力の1つです。 下記の記事では、手芸用品のおすすめ通販サイトを紹介しています。ハンドメイド作品に必要なものがほぼすべて購入可能なため、指ぬきを含めたさまざまな裁縫道具を購入したいという人はぜひ参考にしてください。 指ぬきの種類3つ 指ぬきの形は大きく3種類に分けられます。ここでは、形状別にそれぞれの特徴を見ていきましょう。 ●指輪型 指輪型は輪になった指ぬきで、中指の第一関節と第二関節の間にはめて使います。何針か細かく縫い進めた後、指ぬきで一気に針を押すことで効率よく縫うことができることからも、特に短針を使う時に適しています。他の指ぬきよりも扱いやすく、指ぬきに慣れていない手芸初心者でも使いやすいでしょう。 指輪と同様にサイズ展開があるため、実際に指にはめてサイズを選ぶか、通販などの場合は内径を確認してから購入するのがおすすめです。 ●釣鐘型(シンブル) 釣鐘型は指先にすっぽり覆うように被せるタイプです。トップ部分を針の背に当て、押して縫います。キルティングなど、何層にも重ねた生地を一針一針すくうようにして縫う際に適している指ぬきです。 なお、釣鐘型は指先に被せているため、感覚に慣れないうちは抜け落ちることもあります。どの指にはめるかを決めてから、フィットするサイズを選ぶのがおすすめです。 また、釣鐘型の指ぬきは「シンブル」とも呼ばれています。西洋では古くから幸運を呼ぶお守りとして言い伝えられており、お贈りものやコレクション用に装飾性の高いものがたくさん作られています。 ●皿付型 皿付型は、皿部分を手のひら側に向け、中指の付け根にはめて使うタイプです。厚みのある生地を縫ったりボタンを付けたりするなど、長針を使う時に適しています。指ではなく手のひらで押すため、力をあまりこめなくてもしっかりと針を通せる点が特徴です。 購入にあたっては、中指の付け根に合ったサイズを選んでください。指が太めの方はフリーサイズを選びましょう。 指ぬきの使い方 指輪型と皿付型の指ぬきは基本的な使い方が似ている一方で、釣鐘型(シンブル)は使い方が少し異なります。ここでは、指輪型・皿付型とシンブルとに分けて、それぞれの使い方を説明します。 ●指輪型・皿付型の使い方 指輪型も皿付型も、なみ縫いやぐし縫い、刺し子などをする時に利き手の中指にはめて使います。はめる場所や使うタイミングは、それぞれ以下の通りです。 指ぬきの種類 はめる場所 使うタイミング 指輪型 利き手中指の第一関節と第二関節の間 短針で縫う時 皿付型 利き手中指の付け根 皿は手のひら側に向ける 長針で縫う時 縫う際は、親指と人差し指とで針を持ち、その針の背を指ぬきに当てます。針を生地に刺したら、指で針を押しながら生地を前後に動かして縫い進めます。針の位置はあまり動かさず、生地を前後に動かすイメージで縫うと良いでしょう。 ●シンブルの使い方 シンブルタイプは、指の先にすっぽり被せて使います。主な使い方は以下の2つです。 はめる指 利き手の中指 利き手ではない手の中指か人差し指のどちらか 使い方 利き手の中指にはめた指ぬきで針の背を垂直に押し、厚みのある生地にしっかり針を通す 利き手ではない手にはめた指ぬきで、生地から出てきた針を受け止める シンブルは、主にキルティングで活躍します。右利きの方の場合、右手の中指に指に馴染みやすい革製のシンブルを、左手の中指か人差し指に頑丈な金属製のシンブルを被せることが一般的です。左利きの場合は左手に革製、右手に金属製をはめましょう。 指ぬきの選び方 自分に合った素材やサイズの指ぬきを選ぶことで、手芸を行う際の作業効率も上がります。しかし、指ぬきはバリエーションが豊富なため、初めて購入する際はどれを選べば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。 ここでは、数多くある指ぬきの中から、自分に合うものを選ぶために押さえておきたいポイントを2つ解説します。 また下記の記事では、指ぬき以外にも裁縫で必要な道具や道具選びのポイントを解説しています。裁縫をしている方はぜひ参考にしてください。 目的に合わせて指ぬきの素材を選ぶ 指ぬきの素材には、金属製や革製、ゴム製(ラバー製)など数多くの種類があります。指ぬきを購入する際は、自分がどのような目的で使うかを考慮して素材を選びましょう。それぞれの特徴や使用目的は、主に以下の通りです。 金属製 特徴 頑丈 耐久性が高い 使用目的・用途 厚手の生地を縫うことが多く、針の背をしっかり押したい […]

2022.05.17
ピケとは?素材の特徴・魅力・生地の種類も紹介

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ピケとは?素材の特徴・魅力・生地の種類も紹介

ピケは、畝(うね)のような凹凸が特徴的な生地の一種です。生地表面に現れる独特の表情と機能的な魅力の多さから、シャツなどのファッションアイテムに多く利用されるほか、ハンドメイドの材料としても活用されています。 この記事では、ピケ素材の特徴や長所など、ピケの魅力を紹介します。また、ピケにはコーデュロイや鹿の子、ワッフルなど、よく似た素材も存在します。それぞれの素材との違いについても解説するため、手芸やハンドメイドの作品作りの参考にしてください。 ピケとは?素材の特徴を解説 ピケの語源はフランス語で、「浮き出し織り」を表しています。畑の畝(作物を植えるために土を直線状に盛り上げたもの)に似た立体的な模様がある生地です。本来ピケは、横方向に畝のあるものを指しますが、最近では縦方向のものやひし形、斜めの畝なども総称してピケと呼ばれるようになりました。 ピケの最大の特徴は、二重織りという折り方で作られていることによる丈夫さです。経糸(たていと)に表と裏に出るものの2種類を使い、また、緯糸(よこいと)も表裏それぞれの経糸と織り合わせる2種類の糸を用いて、表と裏を別組織で織られています。 厚手で丈夫でありながら、生地表面に立体感があるため通気性にも優れています。肌触りもサラリとしているため、シャツやパンツ、夏用の帽子など、さまざまな用途で使われている生地です。 ピケに使われる生地 ピケに使われる生地で特に有名なのはコットンで、「コットンピケ」と呼ばれています。しかし、ピケに使われるのはコットンだけではなく、ウールやポリエステルなどにも使われることがあります。 ここでは、ピケによく使われる生地それぞれの特徴を紹介します。 ●コットン コットンとは綿素材のことです。植物である綿花の種子毛から作られており、通気性と吸湿性に優れているため、夏は涼しく冬は暖かい、季節を問わず活躍する素材です。 また、コットンは繊維の毛先に丸みがあるため、肌への刺激が少なく柔らかな肌触りであることも大きな特徴で、インナーやタオルなどにもよく使われます。 リネンなどの他の天然素材と比較して、コットンは水にも熱にも強いため、自宅で気軽に洗濯やアイロンがけができる点も大きな魅力です。 ●ウール ウールとは羊毛のことを言います。正確には、アルパカやカシミヤなど、他の動物の毛から作られた生地も総じて「ウール」と呼ばれますが、羊毛以外は原材料の動物の名前で表記されることが多いため、基本的にウールと表記されているものは羊毛素材と考えて問題ありません。 ウールには、保湿性が高く吸湿性に優れているという特徴があります。冬は熱を逃しにくいため暖かく、夏は汗を発散してくれるためサラッと着られる、オールシーズン活躍する生地です。また、ウールは伸縮素材でストレッチ性が高いため、厚手の生地でも着脱しやすいというメリットもあります。 ●ポリエステル ポリエステルとは、ペットボトルと同じポリエチレンテレフタレートという化学物質を原料とする、合繊繊維で作られた生地です。 ポリエステルピケの最大の特徴は、耐久性の高さです。天然素材の繊維に比べて丈夫なため、洗濯に強く、繰り返し洗っても型崩れを起こしたり縮んだりすることがほとんどありません。 また速乾性も高く、汗によるべたつきも軽減することから、スポーツウェアにもよく利用されています。さらにポリエステルは石油を原料としているため、コットンや麻といった天然素材に比べ、虫が寄り付きにくく、保管しやすいというメリットもあります。 ピケの魅力 ピケ素材は生地表面に独特の表情があるため、1枚で着ても物足りなさを感じにくく、他の服と重ねて着る際にも重宝します。 また、通気性に優れている点もピケの大きな魅力になっています。風通しの良さと、肌にまとわりつかないふんわりとした柔らかさは、特に春や夏といった汗をかきやすい季節に活躍するでしょう。 ピケと他の素材の違い ピケと似た素材は、多岐にわたります。これから紹介する3種類の生地は、表面に立体的な模様があるという点ではピケと共通していますが、それぞれ特徴が違う素材です。特徴が違えば、生地の長所や適した用途も変わってきます。 ここでは、コーデュロイ、鹿の子、ワッフルについて、生地の特徴やピケとの違いを解説します。それぞれの違いを知ってハンドメイド作品作りに役立ててください。 コーデュロイ コーデュロイもピケ同様、表面に畝のような立体感のある模様がある生地です。しかし、コーデュロイとピケでは織り方が異なります。コーデュロイはパイル織物の一種であり、パイル糸を生地の下地から表面に出すという手法で作られています。そのため生地には厚みがあり、保湿性や保温性に優れているのが特徴です。 コーデュロイは主にコットンで作られますが、ウールやナイロンといった素材との混紡で作られることもあります。 またニットとの相性が良く、ビロードのような柔らかい光沢と肉厚な生地感もコーデュロイの魅力の1つです。実用的な暖かさはもちろん、見た目にも暖かみが感じられる冬にぴったりな生地となっています。その一方で、コーデュロイには摩擦に弱いというデメリットもあり、生地の表面が擦れすぎると毛羽立ちや模様が潰れる原因になってしまいます。 鹿の子 鹿の子(かのこ)は表面にひし形の凹凸がある生地です。凹凸の形が日本の伝統的な和柄「鹿の子」に似ているため、鹿の子と呼ばれるようになりました。この凹凸により生地と肌が触れ合う面積が少なくなるため、清涼感のある着心地となります。 鹿の子は通気性にも優れているため、ポロシャツやスポーツウェアといった暑い季節にぴったりの生地です。そのため、鹿の子生地は洗濯後も比較的早くに乾きます。 ピケにもひし形模様の生地がありますが、鹿の子はニット生地の一種で平編みの変形組織のため、ピケとは異なる生地になります。 ワッフル ワッフルはその名の通り、表面にお菓子のワッフルのような凹凸がある生地です。凹凸の形から別名「蜂巣織り」とも呼ばれています。 ワッフルは厚みと柔らかさが特徴の生地で、吸水性や吸湿性が高いことから、タオルやシーツといった汗や水分の吸収が求められる商品に多く活用されています。また適度に保温性があり、ストレッチ性や柔軟性に優れた素材のため、ベビー用品に利用されることも多い生地です。その一方で、ワッフルは強い生地ではなく、洗濯によって縮んだり変形したりしやすいというデメリットがあります。 ワッフルはピケのように表面に凹凸がある生地ですが、ピケはきつく張ってできる盛り上がりが模様になるのに対し、ワッフルは経糸と緯糸を浮かすことで模様を作っている点で異なります。 ピケで作った作品のお手入れ方法 ピケで作った作品のお手入れ方法は、手洗いが理想です。ピケ素材は表面に畝状の凹凸があることが大きな特徴ですが、この凹凸は摩擦にあまり強くありません。ピケの生地は畝の部分が擦れることで毛羽立ったり潰れたりしやすいため、丁寧にお手入れをしなければピケ独特の生地感が損なわれてしまいます。洗濯機を利用する場合は、畳んで適切な大きさの洗濯ネットに入れて洗ってください。洗剤は素材に優しい中性洗剤を利用しましょう。 コーデュロイや鹿の子、ワッフルなども、ピケと同じく立体的な模様を持つ生地のため、摩擦や刺激に強くありません。そのためピケと同様に手洗いや洗濯ネットを使って洗うのがおすすめです。「水洗い不可」や「ドライマーク」の表示がある生地は自宅での洗濯ができないため、クリーニングを利用してください。生地が毛羽立ったり毛玉になったりしないよう、大切にお手入れしましょう。 まとめ ピケは畝に似た立体的な模様のある生地です。丈夫で通気性に優れたピケ素材は、シャツやパンツ、夏用の帽子など身近な多くの商品に利用されています。 ピケに似た素材としてコーデュロイや鹿の子、ワッフルなどが挙げられます。それらに共通しているのは、生地表面に立体的な模様が生じることです。また摩擦に弱いという共通点もあるため、ピケやピケに似た素材を使った作品は、洗濯の際は手洗いをするなどして生地に負担をかけないお手入れ方法を選んでください。 手芸に関する商品はオンラインで手軽に購入できる時代です。ピケ素材で作品を作る際には、ぜひネットで道具や生地を探してみましょう。特にホビー材料の大型専門店「ユザワヤ」は、販売している商品が多岐にわたるためおすすめです。 参考:ユザワヤ

2022.05.17
オックス生地とは?特徴から種類とメリット・デメリットまで

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オックス生地とは?特徴から種類とメリット・デメリットまで

オックス生地は手芸店でよく見かける生地ですが、具体的にどのような作品が作れるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。肌触りや通気性が良いことで知られ、シワになりにくい点もオックス生地の特徴です。 当記事では、オックス生地の特徴や用途、メリットやデメリットを解説します。オックス生地を使って作品を作るときのポイントについても紹介するため、ぜひハンドメイド活動に生かしてください。 オックス生地とは? オックス生地とは、タテとヨコに糸を2本ずつ引き揃える、もしくはタテ2本とヨコ1本を引き揃えて編んだ平織りの生地です。この数本の糸を束ねて平織りする織り方は斜子織り(ななこおり)とも呼ばれます。 オックス生地の「オックス」は、「オックスフォード」の略で、イギリスの名門大学であるオックスフォード大学が由来です。 生地ブランドの「トーマスメイソン」が、由緒正しきオックスフォード大学の学生に愛される生地を作ろうと考え、販売したことが始まりとされています。トーマスメイソンは、オックスフォード生地だけでなく、「ケンブリッジ」「エール」「ハーバード」という名門大学の名前をつけた生地も作りましたが、その中で現在も人気の生地として定着しているものがオックスフォード生地になります。 オックス生地は、シャツの素材として使われることが多いです。オックスフォードシャツは、肌への刺激が少ない綿(コットン)100%のものが主流で、他の繊維と混紡されることはほとんどありません。 オックス生地の特徴 オックス生地の特徴は、肌触りと通気性が良いことです。通常の平織り生地がタテ糸とヨコ糸を1本ずつ交互に織るのに対し、オックス生地は2本ずつ織っているため隙間が多くなり、通気性が良くなります。ゆえに春夏に着用するシャツに使われることが多いです。 また、糸を束ねているため生地がやや厚手でしっかりしており、シワになりにくいのも特徴です。さらに、カジュアルなシャツの場合、多少のシワは味になるため、アイロンをかけずにそのまま着用できる点も大きなメリットでしょう。 オックス生地のシャツと一口に言っても、使用する糸の太さによって印象がガラリと変わるため、カジュアルからフォーマルまで、どのようなシーンにでも対応できる多様な風合いを持っています。 オックス生地はシャツだけでなく、ブラウスやワンピース、巾着やポーチといった小物など幅広いアイテムに使用できることも魅力です。 オックス生地の種類4つ オックス生地は、使用する糸の太さで以下の4種類に分かれます。 オックスフォード ヘビーオックス ピンポイントオックス ロイヤルオックス それぞれの特徴をまとめたものが、以下の表です。オックス生地はシャツに使われることが多いため、それぞれの生地で作ったシャツがどのようなシーンで使われるのかという点についても解説しています。 使われる糸 シャツの用途 オックスフォード およそ20~40番手 カジュアル ヘビーオックス およそ10~40番手 カジュアル ピンポイントオックス およそ80~100番手 ビジネス ロイヤルオックス およそ100~140番手 ビジネス ※糸の太さは番手の数字が大きいほど細く、小さいほど太くなります 細めの糸で織られるピンポイントオックスとロイヤルオックスは、通常のオックスフォードより柔らかく、光沢感が増した仕上がりです。そのためフォーマルな印象となり、ビジネス用のシャツとしてよく着用されています。 オックス生地と「シャンブレー」の違い オックス生地と似た生地に「シャンブレー」があります。シャンブレーは霜降り状の色ムラがあり、オックス生地と同様に平織りで編まれているため、丈夫で軽い点が特徴です。玉虫色のような光沢があり、上品でありながらどこか華やかな印象を与える生地です。 オックス生地とシャンブレーは主に使用する糸と織り方の点で異なります。シャンブレーはタテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を使う生地ですが、まれにタテヨコともに色糸が使われることもあります。一方、オックス生地は使われる糸の色が特に決まっていません。 また、シャンブレーはタテ糸・ヨコ糸ともに1本ずつの糸を平織りした生地ですが、オックス生地は数本の糸を束ねて平織りした生地です。 さらに、オックス生地は綿100%のものが多くを占めますが、シャンブレーは綿だけでなく麻100%やポリエステル100%のものもあります。通気性はどちらも優れていますが、オックス生地のほうがより通気性が高くなります。 オックス生地の用途 オックス生地は、シャツやスカートなどの洋服作りに最適です。綿100%のオックス生地は吸水性が高く、汗を吸い取ってくれるため普段着はもちろん、特にワンピースや浴衣を作るときにおすすめです。大人向けの服だけでなく、ベビー服や子ども服にも使えます。 また、オックス生地は丈夫で繰り返しの洗濯にも耐えられるため、体操着やコップを入れる巾着、ランチョンマットなどの子どもの入園・入学グッズ作りにも重宝します。 もし、通園バッグなどのバッグ類を作る時は、重いものを入れても耐えられるよう、内布をつけたり接着芯を貼ったりしてより頑丈にすることがおすすめです。場合によっては、バッグ作りにはオックス生地でなく帆布(はんぷ)やキルトなど、より厚手の生地を選びましょう。 オックス生地は洋服や巾着、バッグ以外にも、クッションカバーなどのインテリア用品からテーブルクロスなどのキッチンアイテムまで、さまざまなものが作れるオールマイティな生地です。余ったハギレは、コースターや2枚仕立てでポーチやペンケースなどの布小物も作るのもおすすめです。 オックス生地のメリット・デメリット! ここでは、オックス生地をハンドメイドで使うときのメリットとデメリットを紹介します。 【メリット】 初心者でも扱いやすい 比較的価格が安い カラーや柄のバリエーションが豊富 オックス生地のメリットは手芸初心者でも扱いやすい点です。しっかりしている生地のため、家庭用ミシンで縫いやすく、アイロンでしっかり折り目をつけられます。 また、手芸用品店での取り扱いも多いため、たくさんの生地の中から好みのものを選ぶことができます。価格も安く、もし失敗してもやり直ししやすい点もメリットです。 さらに、オックス生地はカラー展開が豊富な点も魅力です。柄も無地だけではなく、キャラクター柄などの生地も多く販売されているため、女の子でも男の子でも気に入るものが見つかるでしょう。 【デメリット】 […]

2022.05.16
手芸専門サイトが選ぶ!手芸用アイロンおすすめ18選

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手芸専門サイトが選ぶ!手芸用アイロンおすすめ18選

手芸用アイロンを使いたいものの、種類が多いため自分に最適な商品が分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。自分に合う手芸用アイロンを見つけるには、取り組む手芸の種類や作業環境を考慮することが大切です。 当記事では、手芸用アイロンの種類・選ぶ際のポイントや、種類別のおすすめアイロンを複数紹介します。手芸アイロンを使うときにあると便利なアイテムや、知っておくと役立つアイロンがけのコツも解説するため、自身のハンドメイド活動の参考にしてください。 手芸用アイロンの種類|アイロンタイプ・こてタイプ 手芸用アイロンは、大きく分けて「アイロンタイプ」と「こてタイプ」の2種類があります。ここでは、2種類のアイロンの特徴を紹介します。 ・アイロンタイプ アイロンタイプは、一般的なアイロンと同じ形状をしています。一般的なアイロンとの違いは、サイズがコンパクトであること、先端が細い商品が多いことです。通常のアイロンよりも軽量で小回りが利くため、繊細な作業も難なくこなせます。立ち上がりまでの時間も短く、少ない待ち時間で作業開始が可能です。豊富な機能を備えた商品もあり、普段使いのアイロンとしても使えます。 ・こてタイプ こてタイプは、はんだごてやヘアアイロンに似た棒状の見た目をしています。こてタイプのアイロンは、先端に小さなプレス面を持つのが特徴です。例えば、幅0.5cmの縫い代を折るなど、通常のアイロンでは骨が折れる細かい作業には、こてタイプのアイロンが適しています。小さな作品作りに重宝するアイロンです。 手芸用アイロンを選ぶ際のポイント3つ 手芸用アイロンの値段は、商品の機能が充実するにつれて高くなる傾向にあります。アイロンタイプ・こてタイプそれぞれの販売価格相場は、下記の通りです(2022年4月現在)。 アイロンタイプ 約1,000円~約17,000円 こてタイプ 約2,400円~約18,000円 ここでは、手芸用アイロンを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。 信頼性は大事!まずはメーカーをチェック 手芸用アイロンは発熱部分が高温になるため、安全性の高い商品選びが大切です。安全性の高さを簡単にチェックする方法としては、製造会社の確認が挙げられます。大手家電メーカーや手芸に特化したメーカーが製造した商品であれば、安心して使用できます。メーカー確認の手間を省きたい人は、ユザワヤのような手芸専門店で販売されている商品を選ぶとよいでしょう。手芸専門店は、手芸での利用に適したアイロンかどうかを見極めた上で商品を仕入れるため、一定の基準をクリアしていると言えます。 大手ネットショッピングサイトなどで、安価な海外製の商品を見たことがある人もいるのではないでしょうか。値段の安い商品には、それなりの理由が隠れている可能性があります。商品レビューの確認や、故障時の対応方法・保障期間を調べた上で購入を検討してください。メーカー名を検索し、企業のホームページから問い合わせが可能かチェックするのもおすすめです。 用途に合わせてアイロンの形状・サイズを選ぶとGOOD! 手芸用アイロンは、取り組む手芸に合わせたものを選ぶとよいでしょう。アイロンの形状は、先端が細い商品がおすすめです。先端が細いアイロンは、以下の作業を楽に行えます。 ポケットの内側など、布と布の間のアイロンがけ 小さい布の縫い代折り アイロンのサイズは、洋裁など一般的な衣類を作る場合はアイロンタイプが向いています。パッチワークやワッペンなど、小さな布を使って作品を作る場合は、こてタイプのアイロンが便利です。 付帯機能やコードの有無も確認しよう! 手芸用アイロンは、商品によりさまざまな機能が搭載されています。手芸用アイロンの主な付帯機能は下記の通りです。 付帯機能 詳細 温度調節機能 発熱部分の温度を調節できます。布は、素材によってアイロンがけをする際の適温が異なるため、さまざまな素材の布で手芸を楽しむ人は、温度調節機能の付いたアイロンがおすすめです。 スチーム機能 アイロン本体から水蒸気を噴射します。スチームの効果は下記の通りです。 布のシワが簡単に取れる ドライアイロンではテカリ・縮みが起きる可能性がある素材のシワ取りができる 霧吹き機能 アイロンに水を入れる部分があり、ボタンを押すことで少量の水を噴射できます。布に水分を含ませ、シワを取りやすくするための機能です。 折り畳み機能 アイロンの持ち手部分を折り畳めます。コンパクトに収納できる他、持ち運びやすい点がメリットです。 電圧切替機能 対応電圧を切り替えられます。海外旅行や国外の出張先での利用が可能です。 コードレス機能 本体にコードが付いていないため、自由度の高いアイロン操作ができます。連続使用により発熱部分の温度が徐々に低下するため、温度を維持したいときは、本体を適度にアイロン台へ戻して通電するとよいでしょう。 コード有りの手芸用アイロンは、コードの接続位置とコードの長さを確認しましょう。自分の利き手や作業場所の環境によって、同じ商品でも使い勝手が異なります。実際に商品を使用する場面を想像しながら商品を検討するのがおすすめです。 【アイロンタイプ】手芸用アイロンおすすめ12選 アイロンタイプの手芸用アイロンが向いている人の特徴は、下記の通りです。 洋裁やバッグなど、比較的大きな作品を作っている人 普段使いも兼ねたアイロンが欲しい人 コードレスアイロンを使いたい人 ここでは、アイロンタイプでおすすめの手芸用アイロンを紹介します。 ピエリア ミニアイロン 参考:https://www.yuzawaya.shop/shop/shopbrand.html?search=223-12-003 日本のメーカーが製造する、手芸用ミニアイロンです。11mlの水が入るタンクが付いており、ボタンを押すと水が噴射されます。生地を適度に湿らせることで、効率的なシワ伸ばしが可能です。 ワッペンや名前シールの貼り付け、アイロンビーズ作品の制作に最適なサイズで、かけ面の温度は約180℃を維持します。また、電源コードの全長は約1.5mで、椅子に座ってアイロンがけをする際も余裕のある長さです。 赤・青・黄色の3色展開で、キュートなデザインのアイロンを使いたい人におすすめです。 ピエリア […]

2022.04.25
海外製の輸入生地を購入できるサイトを紹介!購入時の注意点も!

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海外製の輸入生地を購入できるサイトを紹介!購入時の注意点も!

オリジナルデザインの衣服や小物を作るハンドメイド活動が人気となっています。実店舗や大手通販ショップなどでハンドメイドに使用する好みの生地が見つからないと悩んだときは、海外製の輸入生地に挑戦するのがおすすめです。 当記事では、海外製の輸入生地を購入できるサイトを紹介します。初めて輸入生地を購入する人は、購入する際の注意点も確認しましょう。日本製の生地とは雰囲気の異なる海外生地を取り入れて、素敵なハンドメイド活動に生かしてください。 海外製の輸入生地を購入できるサイト10選! 輸入生地は「インポート生地」と呼ばれることもあり、国ごとに生地の特徴が異なります。使う糸や染料によって、日本製の生地とは質感に違いが生まれます。また、柄や素材の違いを楽しむことができるのも魅力です。 ここでは、海外の輸入生地を購入できるサイトを紹介します。 Lumiere Douce(ルミエールドゥース) 出典:https://lumiere-douce.shop-pro.jp Lumiere Douceでは、フランスやイギリスなどヨーロッパ各地の輸入生地を購入することができます。ティルダやギッターマン、キャスキッドソンなどのブランド生地、ヨーロッパ風の花柄、動物柄の生地など幅広く取り揃えていることが特徴です。 北欧風のチロルリボンや花の刺繍が施されたリボンなど、手芸材料も揃えることができます。インパクトのある華やかなヨーロッパの輸入生地を購入したい人におすすめのサイトです。 Kurumi House 出典:https://kurumihouse.shop-pro.jp Kurumi Houseでは、フランスを中心としたヨーロッパ諸国の輸入生地を扱っています。フランスの伝統的なデザインである「トワルドジュイ」や上品でラグジュアリーな印象の「ダマスク」などの生地が購入可能です。 フランス国旗のトリコロールやエッフェル塔をプリントした生地、刺繍が施された生地など、豊富なデザインから生地を選ぶことができます。ジャガードやゴブランなどの織物も扱っているため、カーテンなどのインテリアアイテムとして使える生地を探している人にもおすすめです。 FAB HOME 出典:https://www.rakuten.co.jp/fabhome/ FAB HOMEは、ヨーロッパのトップブランドを中心に世界各地の輸入生地を扱うサイトです。常時30種類以上のブランドの生地を取り揃えているため、豊富なバリエーションの中から自分の好みのデザインを選ぶことができます。 商品ごとに写真や動画での紹介がされており、質感や色味を確認しやすいのもポイントです。また、生地の種類やデザイン、ブランドなどカテゴリーがしっかり分類されているため、求めている生地を探しやすいサイトです。 fabric.com 出典:https://www.fabric.com インターナショナルな通販サイト「Amazon」の子会社として、輸入生地を販売しているのがfabric.comです。輸入生地をAmazonで購入できるため、 Amazonユーザーにとって使いやすいサイトです。 世界中から取り寄せた輸入生地は数万点に及びます。生地の購入にバリエーションの豊富さを求めている人におすすめのサイトです。公式サイト・Amazonの販売ページともに、英語表記であったり、販売価格がドル表示であったりするため、購入の際には注意が必要です。 USAコットンショップ w-you 出典:https://w-you.mame2.net USAコットンショップw-youは、アメリカから直輸入した生地を販売するサイトです。針通りの良いUSAコットンを使用したブロードやシーチングなどの生地を多く販売しています。また、アメリカの老舗生地ブランドや人気デザイナーの生地も購入可能です。 ヴィンテージ感のある色やポップな柄を組み合わせた生地が多く、華やかな輸入生地を求めている人におすすめです。1辺30cmと小さめサイズで販売している生地もあり、複数の生地をつなげて作るパッチワークにも向いています。 jumble shop one 出典:https://www.jumbleshop-one.com jumble shop oneは、イギリス・アメリカ・オーストラリア・ドイツ・フィンランドと多くの国の生地を取り扱うサイトです。小さめのカットクロスをセットにしたチャームパックや1メートル単位でお買い得に購入できる生地など、用途に合った長さから生地を選べます。 公式ブログでは、新しく入荷した生地や季節ごとのイベントに合った生地などの商品情報を紹介しています。生地の写真も多く、カラフルな柄や色味がイメージしやすいサイトです。 FELI-DA 出典:https://feli-da.com/ FELI-DAは、アメリカのフロリダ州に拠点を置く「ART GALLERY FABRICS」の生地を扱っています。自然光のもとで生地の写真撮影を行うため、実際の色味が伝わりやすくなっています。 上質なプレミアムコットンを使用したART GALLERY FABRICSの生地は手触りがよく、洋服などの肌に触れるものを作るのにぴったりな素材です。実際にワンピースやスカートの型紙がセットになった生地も販売されているため、輸入生地で洋服作りをはじめたい人にもおすすめです。 clothful 出典:https://clothful.com clothfulは、ヨーロッパやアメリカを中心に取り寄せた輸入生地を扱うサイトです。品質の良さにこだわり、独自のルートから輸入生地を仕入れて販売しています。インドコットンを使用した刺繍糸やメリノウールでできたイギリス産の毛糸など、生地以外にも質の高い輸入素材を購入可能です。 海外の有名ブランドの生地はもちろん、日本の良質な生地も販売しています。国内外問わず、さまざまな生地を検討したい人におすすめのサイトです。 ENOP WISE […]

2022.03.24
糸切りはさみのおすすめ商品8選|種類や選び方も解説

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糸切りはさみのおすすめ商品8選|種類や選び方も解説

糸切りはさみは、裁縫などのハンドメイドを行う際の必需品の1つです。糸切りはさみには豊富な種類があり、道具の知識や裁縫の経験がないと選びにくいアイテムでもあります。そのため、どのような糸切りはさみを選べばよいのか頭を悩ませる人も少なくないでしょう。 当記事では、糸切りはさみの種類や選び方、おすすめの商品を紹介します。糸切りはさみによって作業のしやすさが左右されるため、自分に合った糸切りはさみを選び、よりよい作品作りに取り組みましょう。 糸切りはさみとは? 糸切りはさみとは、その名の通り糸を切るためのはさみです。裁縫セットなどに入っていることも多く、手縫いやミシンで裁縫作品を作る際に「糸を必要な長さにカットする」「糸端の処理をする」といった用途に使います。一般的なはさみや裁ちばさみなどと比べて、刃が小ぶりなものや細いものが多いのが特徴です。 糸切りはさみ以外に裁縫に必要な基本的な道具については、下記の記事でまとめています。 糸切りはさみの種類3つ 糸切りはさみは、形状によって3種類に分かれます。それぞれの種類の概要や特徴は下記の通りです。 ●U字型の糸切りはさみ(握りはさみ・和ばさみ) 指を通すのではなく握るように使う、日本の伝統的な糸切りはさみです。コンパクトな手のひらサイズで、顔を近づけても使いやすいため細かく正確な作業に向いており、数珠職人に愛用されることもあるといわれています。裁縫に使うのであれば、ミシン作業が多い人におすすめです。 はさみ本体が金属でできているものと柄部がプラスチック製のものがあり、外に向けて開く力が強いため、通常のはさみよりも力が必要です。特に、全体が金属でできているはさみは柄部のバネが強いものが多く、使うには他のはさみより握力やコツが必要ですが、切れ味がよい傾向にあります。 ●X字型の糸切りはさみ(洋ばさみ) 一般的なはさみと同じように、指を通して使います。形は一般的なはさみに似ていますが、X字型の糸切りはさみは刃が薄いものや細いものが多く、U字型のものと比べて使いこなすのに特別なコツは必要ありません。 X字型はデザインが幅広く、シンプルでスマートなものからディテールがおしゃれなものまでバラエティに富んでいます。中には鳥や野うさぎなどのモチーフが施されているかわいらしいものもあり、好みのデザインから選ぶこともできます。 ●輪っか型の糸切りはさみ 輪っか型はニッパーやペンチのような形で、柄部の先端がつながって輪になっているのが特徴です。輪っか型は、U字型のように輪になっている柄部を握って使いますが、U字型ほど力は必要ありません。余計な力を入れずに使える上に、鋭く尖った刃先に角度がついており、細かい作業に向いているはさみです。また、機能性が高い一方、デザインはシンプルで曲線的になる傾向にあります。 糸切りはさみの選び方 糸切りはさみを選ぶ際には、価格と使い勝手に着目して選びましょう。糸切りはさみは価格が高くなると品質も高くなり、特に腕のよい職人が作ったU字型は価格・品質ともに高級になりがちです。 一方で、金属製のU字型は研いで使うことが前提となっており、手入れが必要となります。ハンドメイド作家などは品質を重視することをおすすめしますが、裁縫をする頻度が高くない場合や初心者用道具を買う場合は、高級品にこだわらなくてもよいでしょう。あまり手をかけたくないなら、U字型と比べて手入れがかからず、使うのにコツが必要ないX字型がおすすめです。 また、同じ種類の糸切りはさみでも、メーカーや製品によって使い勝手が異なります。使い勝手に着目する際は、握り心地や刃のスムーズさ、切れ味などを確認するとよいでしょう。特にU字型の場合は、実際に握ってバネの強さを確認することをおすすめします。 下記の記事では、手芸初心者向けに必要な道具やおすすめのキットを紹介しています。 糸切りはさみのおすすめ商品8選 糸切りはさみにはさまざまな商品があります。数多くの個性的な商品の中から、用途や使い勝手など自分の希望に合う商品を選ぶことで、楽しい裁縫ライフのお供となる一品を見つけられるでしょう。ここでは、ユザワヤの通販ページで購入できる糸切りはさみの中から、特に人気の高い商品を厳選して8つ紹介します。 出典:ユザワヤ「糸切りはさみ」 糸切りはさみ 『ブラックプロ仕様 特殊刃物鋼 10.5cm 36-401』 Clover クロバー 出典:ユザワヤ「糸切りはさみ 『ブラックプロ仕様 特殊刃物鋼 10.5cm 36-401』 Clover クロバー」 特殊刃物鋼製のU字型糸切りはさみです。バネの部分がねじれに強い構造で、刃同士の重なりなどを調節しながら使いやすく、高い耐久性を誇ります。 はさみ自体が軽い上に柄部が樹脂で覆われており、長時間使っても手が疲れにくくなっています。手が疲れやすいという欠点を補いつつ、U字型はさみならではの切れ味を生かせるため、初心者からヘビーユーザーまで幅広くおすすめできる製品です。 手芸用はさみ 『マイクロはさみ 約130mm 738P』 JANOME ジャノメ 蛇の目 出典:ユザワヤ「手芸用はさみ 『マイクロはさみ 約130mm 738P』 JANOME ジャノメ 蛇の目」 ステンレス製の輪っか型はさみです。全体がシルバーカラーのワントーンで統一された、シンプルなデザインとなっています。右手・左手のどちらにも対応しています。 軽い力で簡単に扱える上に刃先がゆるやかに反っており、細かく正確な作業を行うのに向いている製品です。そのため、通常の裁縫・パッチワーク・キルティングの際の糸処理だけでなく、紙やプラモデルパーツの切断など幅広い用途に使えます。裁縫以外にもクラフト・ホビー系の作業を行う場合、1本持っているとさまざまな用途で兼用できて便利です。 […]

2022.03.22
裁ちばさみのおすすめの選び方|素材・メーカーの違いも解説

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裁ちばさみのおすすめの選び方|素材・メーカーの違いも解説

裁ちばさみは、布地をきれいに切るために欠かせないアイテムです。多くのメーカーから販売されており、種類も豊富なことから、良い裁ちばさみを選ぶためには、複数のポイントを押さえることが大切です。 この記事では、裁ちばさみの基本的な知識を紹介するとともに、裁ちばさみの選び方をさまざまな観点から解説します。用途に合わせた裁ちばさみの素材やサイズの選び方に加え、裁ちばさみのおすすめメーカーも紹介するため、自分に合った良い裁ちばさみを選びたい人は、ぜひ参考にしてください。 裁ちばさみとは? 「裁ちばさみ」とは、布地を切ることに特化したはさみを指します。一般的には「裁ちばさみ」と呼びますが、「布切りはさみ」や「ラシャ切ばさみ」と呼ぶこともあります。 裁ちばさみと、紙を切るときに使用するはさみの違いは、刃の鋭さです。裁ちばさみは、繊維を織ったり編んだりした柔らかい布地を切る用途専用に作られているため、刃が薄く鋭い特徴があります。 一方で、紙を切るはさみは、繊維を絡ませて固めた紙を切るため、刃が厚い構造で、裁ちばさみほど鋭くありません。そのため、繊細な裁ちばさみで固い紙などを切ると、切れ味が落ちて柔らかい布地が切れなくなります。裁ちばさみを長く使うためには、布地を切る用途にのみ使用することが大切です。 裁ちばさみの選び方のポイント 自分に合った裁ちばさみを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。選び方のポイントを踏まえた上で、自分にぴったりの裁ちばさみを選びましょう。 ・最適なサイズを選ぶ 裁ちばさみは、手の大きさや用途に合うサイズを選ぶことが重要です。240mmを標準とした場合、手が大きい人は少し大きめの260mm以上のサイズを選ぶと使いやすいでしょう。手が小さい人は、200mm前後の裁ちばさみもおすすめです。 また、切る機会が多い布地のサイズに合わせて、裁ちばさみを選ぶことも大切です。大きな型紙に合わせて切り出す際は大きな裁ちばさみが、パッチワークや小物用の小さな布地を切る際は小回りの利く小さな裁ちばさみが便利です。 ・布地を切りやすい重さで選ぶ 裁ちばさみの重さもチェックしましょう。用途によって切りやすい裁ちばさみの重さが異なります。大きな布地を直線で切るときは、重さがある裁ちばさみを使うと刃先が安定し、直線を保ったままきれいに切れます。一方、曲線や細かい部分を切るには、手元で調整しながら切れる軽い裁ちばさみがおすすめです。 ・安全性を考慮して選ぶ 裁ちばさみは刃先が鋭いため、取り扱いに注意する必要があります。保管や持ち運びのときの安全性を考え、刃先を収納できるケースやキャップ付きの裁ちばさみがおすすめです。特に子ども用の裁ちばさみは、けが予防のためにもケース付きを選びましょう。 また、裁ちばさみは、用途や布地のサイズによって2本以上を使い分けることがおすすめです。以上のポイントを参考に、自分に合う裁ちばさみを選んでください。 【裁ちばさみの選び方】おすすめの素材3選 裁ちばさみを購入する際は、素材の特徴や違いを理解した上で選ぶ必要があります。素材は、重さや切れ味、強度といった点で、裁ちばさみの使いやすさに大きく影響します。 裁ちばさみの用途によっておすすめの素材が異なるため、素材の違いを踏まえて、自分にとって最適な裁ちばさみを選びましょう。 ステンレス ステンレスは、空気中の湿気などでサビにくく、裁ちばさみに使われる鋼材の中では軽いことが特徴です。お手入れに手間がかからない上に、手ごろな値段で販売されています。使い勝手が良いため、手軽に使える裁ちばさみが欲しい人におすすめの素材です。 ただし、安さ重視でステンレスの裁ちばさみを選ぶと、切れ味が長持ちしない場合があります。また、安全性を考慮して刃先を丸く加工した商品もありますが、細かい部分を切りたい場合には向きません。値段だけで判断せず、切れ味や性能、自分にとっての使いやすさをチェックして選びましょう。 着鋼 着鋼(ちゃっこう)は、全体には軟鉄を使用し、刃部分に鋼を使った裁ちばさみです。鋼は、鉄に少量の炭素を加えた合金であり、軟鉄よりも硬い性質を持っています。着鋼は軟鉄と鋼を部位によって使い分け、折れにくい軟鉄のしなやかさと硬い鋼の切れ味の良さを生かした素材です。 着綱の裁ちばさみは、鋭い切れ味が持続し、布地を裁断しやすいものの、ステンレス製や全銅の裁ちばさみに比べて値段が高い傾向があります。刃が折れたり欠けたりしにくいため、裁ちばさみを長く大切に使いたい人におすすめの素材です。 全鋼 切れ味重視の人は、はさみ全体に鋼を使った全鋼の裁ちばさみがおすすめです。硬く鋭利な刃が特徴で、薄い布地はもちろん、厚みのある布地もスムーズに切り出せます。 全綱の裁ちばさみは、切れ味が良く重量があるため、大きな布地の切断にも向いています。値段は、着綱とステンレスの中間程度の価格帯が多い傾向です。 なお、全鋼の裁ちばさみは刃が硬く鋭い切れ味である反面、素材の柔軟性が低く、落とした衝撃で折れたり刃先が欠けたりする恐れがあります。そのため、取り扱いや使用後のお手入れ方法に注意が必要です。 【裁ちばさみの選び方】おすすめのメーカー3選 裁ちばさみは、多くのメーカーから販売されています。どのメーカーも品質の高い裁ちばさみを販売しており、メーカーによって強みはさまざまです。そのため、どのメーカーの裁ちばさみが良いかは、人によって異なります。 以下では、裁ちばさみを選ぶ際におすすめしたいメーカーを3つ紹介します。主要メーカーの概要や特徴を踏まえて、自分に合う裁ちばさみを選びましょう。 庄三郎 「庄三郎」は、日本を代表するはさみメーカーの1つです。刀鍛冶職人の技術をはさみに取り入れ、鋭い切れ味の裁ちばさみを作り続けています。 庄三郎は均一な製品づくりを実現するため、多くの製造工程で機械化を進めていますが、はさみの切れ味やかみ合わせは職人が昔ながらの方法で仕上げをしています。経験により培った技術のもと、職人の手によって丁寧に調整した裁ちばさみは、驚くほど心地の良い切れ味です。 庄三郎の裁ちばさみは品質の良さから知名度が高く、多くのプロに愛用されています。 菊一文字 「菊一文字」は、700年以上の伝統がある京都の刃物メーカーです。卓越した技術と伝統を大切に、高品質な刃物づくりを行っています。幅広い価格帯の裁ちばさみを扱っており、熟練の職人技で作る軽い切り心地と使いやすさが支持されています。 研ぎ直しや修理などのアフターサービスも、菊一文字の魅力です。購入から年数がたった製品でも引き受けてくれることから、日本のみならず海外の人からも愛用されています。1本持っていれば、メンテナンスしながら世代を超えて愛用できるでしょう。 ツヴィリング J.A. ヘンケルス 刃物の産地であるドイツの有名刃物メーカー「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」は、長い歴史を持つブランドです。特徴的な双子のマークを見たことがある人は多いでしょう。 包丁や鍋などの調理器具を販売しているイメージが強いツヴィリング J.A. ヘンケルスは、裁ちばさみも製造しており、鋭い切れ味で人気があります。刃はサビにくいステンレスを使用しており、お手入れが簡単です。強化樹脂の持ち手はソフトな握り心地であるため、長い時間使っても疲れにくい裁ちばさみです。 まとめ 裁ちばさみは、きれいに布地を切断するためには欠かせません。裁ちばさみを選ぶ際は、手の大きさや重さだけではなく、素材による違いやメーカーの特徴を理解した上で、自分の用途に合う製品を選びましょう。 また、大きな布地を切る用途と、細かい部分を調整する用途に向いている裁ちばさみは異なります。そのため、可能であれば2つ以上の裁ちばさみを使い分けることがおすすめです。 ハンドメイド品の材料や道具を販売している「ユザワヤ」では、さまざまなメーカーの裁ちばさみを取り扱っています。購入を検討している人はチェックしてみてはいかがでしょうか。 参考:ユザワヤ

2022.03.15
裁縫の玉結びとは?玉止めとの違い・手順・コツ・失敗への対処法も

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裁縫の玉結びとは?玉止めとの違い・手順・コツ・失敗への対処法も

手縫いでハンドメイドに挑戦するとき、初心者にとって難しい手順が玉結びです。大きく不格好になったり、反対に小さくなりすぎたりと、玉結びを失敗したことがある方は多いでしょう。美しい玉結びを作るには正しい手順とコツを知ることが必要です。 この記事では、手芸初心者でもきれいな玉結びを作れるようになるコツのほか、玉結びに失敗してしまったときの対処法も解説します。玉結びをマスターして、ハンドメイド作家への第一歩を踏み出しましょう。 裁縫の玉結びとは?玉止めとの違いも 玉結びとは、縫い始めに糸端に結び玉を作ることです。針に糸を通してから、糸の端に結び目を作ることで、縫った糸が布地から抜けないようにします。玉止め(玉留め)と混同されることがありますが、玉止めは縫い終わりの処理です。 【玉結びと玉止めの違い】 玉結び:縫い始めに糸の先端に結び玉を作る 玉止め:縫い終わった箇所の糸に結び玉を作る 玉止めでは、縫い終わりに糸の根元で結び目を作り、糸がほつれて布から外れないようにします。 玉結びと玉止めは、どちらも裁縫をする上で重要な手順です。結び目を作り糸が布地から外れないようにするという目的は共通していますが、それぞれ縫い始めと縫い終わりの処理であり、手順やコツが異なります。この記事では、玉結びの手順やコツを詳しく解説します。 裁縫の基礎!玉結びの手順 玉結びは裁縫の基礎となる技術の1つです。手芸初心者のうちは失敗しやすいポイントでもありますが、正しい手順を確認しながら落ち着いて行えば、次第に上達し、縫い目に響きにくい美しい結び目が作れるようになります。 ここでは基本的な玉結びの作り方と、基本の作り方でも難しい方向けにさらに簡単な作り方の2種類を解説します。 【基本】指で作る場合 まずは基本となる、玉結びを指で作る方法を解説します。多くの場合、利き手のほうがやりやすいですが、反対の手で作っても構いません。 【指で玉結びを作る手順】 人差し指に糸を1周巻きつけ、糸の先を交差させる 糸を親指で押さえ、人差し指と親指をこすりつけるようにしながら糸をより合わせ、結び目を作る (2)でできた結び目がほどけないよう人差し指と中指の先端で押さえる 中指と親指で結び目を強く押さえた状態で糸を引っ張る 糸端を引っ張り、きれいな玉ができたら完成 1の手順で糸をきつく巻きすぎると、2の手順で指先の血流が止まってしまったり、結び目が指から抜けにくくなったりすることがあります。糸の滑りが悪いときや指から糸が抜けないときは、1の手順に戻り、もう少し緩く糸を巻いてみましょう。 【初心者向け】針で作る場合 ここでは、玉結びを縫い針で作る方法を紹介します。玉止めの作り方を応用した方法であり、指ではうまくいかない場合も、比較的簡単に玉結びを作ることができます。仕上がりは指で玉結びを作る場合と変わらないため、作りやすいほうを選びましょう。 準備として、あらかじめ針穴に糸を通しておきます。 【針で玉結びを作る手順】 糸先を利き手と反対側の人差し指の上に置き、針を交差させ親指で押さえる 針先に2~3回糸を巻きつける 糸を巻いた場所を親指で押さえ、針と糸を引き抜く 指を緩めないように気をつけながら、糸を最後まで引ききる 2の手順で針に糸を巻きつける際は、糸同士が重ならない程度の間隔をあけるときれいな結び目ができやすいです。なお、巻きつけ方がきつすぎると、針の滑りが悪くなるため注意しましょう。 針で玉結びを作る場合、指よりも手間がかかる一方で、結び玉が崩れにくく、失敗を防ぐことができます。 裁縫初心者注目!玉結びを簡単に作るコツ 裁縫を始めたばかりの方は、玉結びを作れるようになったものの、時折失敗してしまうということもあるでしょう。玉結びに失敗すると、「これから素敵な作品を作ろう!」というときに、水をさされたような気持ちになることもあるのではないでしょうか。 ここでは、玉結びを簡単に作るコツを紹介します。少し意識するだけでも失敗が減るため、ぜひ実践してみてください。 糸に余裕を持たせる 玉結びを指で作る方法では、糸をより合わせている間に結び目となる部分が糸端から離れ、思っていたよりも糸が短くなることがあります。また、失敗して作り直している間に、糸がどんどん短くなってしまうこともあります。 悪循環により起こる失敗を避けるために、糸の長さは余裕を持って用意しておくことが大切です。糸の長さに余裕があると、リラックスして玉結びができるでしょう。 玉を大きめに作る 細い糸で玉結びをした場合などに、できあがった結び目が小さすぎることがあります。結び目はあらかじめ、大きめに作るよう工夫すると失敗を防げます。 例えば、指で作る場合では人差し指に巻きつける糸を2周に増やすとよいでしょう。針で作る場合では針先に巻きつける回数を4回、5回と気に入る大きさになるまで増やしてみてください。 【大きな結び目を作る方法】 指で作る場合:糸を人差し指に巻きつける回数を増やす 針で作る場合:糸を針先に巻きつける回数を増やす 指で作る場合に糸を巻きつける回数を増やすと、結び目が縦に長くなってしまい、不格好になる場合があります。指でうまくいかない場合は、針で作るやり方を試してみてください。巻きつける回数を増やす場合は、針で作るやり方のほうが簡単です。 玉結びに失敗したときの対処法 基本的な手順やコツを覚えて玉結びを作っていても、失敗してしまうときがあります。裁縫初心者は、特に玉結びの失敗しやすい傾向です。玉結びを失敗したときの対処法を知っておけば、糸を切ってやり直したり、縫っている途中で焦ったりする場面も減るでしょう。 ここでは、玉結びに失敗したときの対処法を3つ紹介します。 玉が小さすぎて布をすり抜ける 細い糸を使った場合や、目の粗い布を使った場合に、玉結びの玉が小さすぎて布地をすり抜けることがあります。玉結びを作る際に糸を巻きつける回数を増やすなど対策を行った上で失敗することもあるでしょう。 布をすり抜けてしまうときの対処法は次の2つです。 ・もう一度玉結びを作る 一度作った玉結びの上から重ねるように玉結びを作ります。玉結びの手順を複数回繰り返して、結び目を大きくすることが可能です。 ・糸を二本取りにする 玉結びを作り直す際に、糸を二本取りにすることでも結び目を大きくできます。どうしても一本取りでなければいけない場合を除き、糸を合わせて玉結びにし二本取りにするとよいでしょう。二本取りにすることで玉結びの大きさが増すだけでなく、荒い目の布地をしっかりと縫い合わせることができます。 玉にならず輪になる・絡まる […]

2022.02.14