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公開日: 2022.11.28
最終更新日: 2022.12.26

ミシンのボビンのサイズと種類は?選び方や巻き方も解説!

ミシンのボビンのサイズと種類は?選び方や巻き方も解説!

ミシンを使う場合、上糸と下糸が必要です。上糸と下糸は基本的に同じ糸を使用し、下糸はボビンに巻いてから使う必要があります。ボビンにはさまざまなサイズや種類があり、ミシンに対応していないボビンを使用するとミシンの故障の原因となるため注意が必要です。ボビンを購入する際は、使用しているミシンの型と対応しているボビンの種類を確認してから購入しましょう。

当記事では、ボビンのサイズや種類、選び方、下糸の巻き方も解説します。どのボビンを購入したらよいか分からない方は、ぜひボビン購入にお役立てください。

ボビンとは?サイズが合わないボビンを使ったらどうなる?

ボビンとは、「糸巻き」という意味の言葉がつけられた下糸を巻くための道具です。
ボビンを縦にして見るとH型をしており、円盤と円盤に挟まれた窪みに糸を巻いて使います。ミシンの糸案内に沿ってボビンと糸をセットすれば、均等に下糸を巻いてくれるので簡単に下糸の準備ができます。糸が巻かれたボビンは、ミシンの釜と呼ばれる部分にセットして使用します。

ボビンにはいくつかのサイズや種類があり、ミシンに合っていないボビンを使うと縫い目が飛んだり、きれいに縫えなかったり、ミシンの不具合や破損の原因にもなったりします。ボビン購入する際は、ミシンに対応したものを購入することが大切です。

ミシンの動きがおかしいと感じた場合は、メーカーに修理を出しましょう。自己判断でミシンを修理するとさらに状態が悪くなることもあるため、まずはサポートセンターに問い合わせるのがおすすめです。

ボビンのサイズの種類

家庭用のミシンで使用されるボビンのサイズは、ボビンの高さによって分けられています。高さ別にH-1型(11.5mm)・H-2型(9.2mm)・H-3型(10.8mm)の3種類に分類され、ボビンをはめ込む釜の種類などでさらに細かく分かれます。

ミシンの型に対応しているボビンは下表の通りです。

<ボビンケース有り>

12
型名H-1型H-2型
釜の種類垂直釜
半回転全回転
ボビンの高さ11.5mm9.2mm
材質金属/プラスチック

<ボビンケース無し>

345
型名H-1型H-2型H-3型
釜の種類水平釜
ボビンの高さ11.5mm9.2mm10.8mm
材質プラスチック

現在の家庭用ミシンは、ほとんどがボビンケースのない水平釜なので、3〜5に記したボビンを使うことが多いです。なお、昔から使用している古いミシンであれば、垂直釜のミシンである場合もあります。購入する前にお持ちのミシンにはどの型のボビンが合うのか、対応機種を必ず確認しましょう。

下記では、主な国内メーカーのミシンに対応しているボビンの型名を一覧にしたので参考にしてください。

H-1型
  • ジューキ
  • ジャノメ
  • トヨタ
  • シンガー(モナミタイプを除く)
H-2型
  • ブラザー
H-3型
  • シンガー(モナミタイプ)

ボビンケースの種類

ミシンには「釜」と呼ばれるボビンをはめ込む部分があります。釜の形は垂直釜と水平釜の2種類あり、近年主流となっているのが「水平釜」のミシンです。水平釜はボビンケースがなく、ボビンをそのまま釜に入れて使用します。垂直釜のミシンにはボビンケースがあり、ボビンをはめ込んでから使用します。

また垂直釜には全回転のものと半回転のものがあり、半回転のボビンケースには角のような突起が付いているのに対し、全回転のボビンケースには突起がありません。半回転用で使用するボビンは高さが11.5mmのもの、全回転用で使用するボビンは9.2mmのものです。

垂直型のボビンの材質は金属製のものとプラスチック製のものがあります。プラスチック製のボビンに対応しているミシンに金属製のボビンを使用すると、釜の中が傷付く原因となるため、材質にも注意してボビンを購入しましょう。

ボビンの選び方

ボビンの購入前に必ず確認するべきなのが、ミシンの型とミシンの釜に合ったボビンの種類です。

ボビンの高さはそれぞれ数ミリしか違いがありません。ミシンのボビンがどの種類か分からないという方は、使用しているボビンを手芸店へ持参し、お店の方に聞くのも1つの手です。

100均や手芸店の商品の中には、「〇〇用」とメーカーの名前が記載されているものもあります。名前だけ見て購入するとボビンの高さが異なりミシンに入らないといったこともあるため、購入前にボビンの高さは必ず確認してください。現在使用しているボビンが購入時の付属品であれば、メーカーで同じものを購入するのもよいでしょう。

以下では、ボビンの選び方について解説します。

ミシンの型を確認する

ミシンの型は、ボビン選びで必ず確認すべき項目です。取扱説明書やメーカー公式サイトには、ミシンに合ったボビンの型名を記載している場合もあります。分からなければ、メーカーに直接問い合わせるのもよいでしょう。ミシンの型とボビンの種類が分かれば、ボビン選びがスムーズに行なえます。

個数で選ぶ

ボビンは100均でも販売していますが、安いと品質に問題がある可能性も高いです。品質の悪いボビンを使用すると、ミシンの故障につながる恐れがあるため、ボビンは使用している維新のメーカーか、商品の種類が豊富な手芸店で購入するのがおすすめです。

5個入りや10個入りなど複数個まとめ買いすると、1個あたりの単価が安くなります。糸のカラーごとにボビンを分けたい方など、複数個使用する予定のある方はまとめ買いがお得です。

ユザワヤ公式ネットショップ「ボビン」

純正を選ぶ

ミシンメーカーが出している純正ボビンは品質が安定しており、それぞれのミシンに対応したボビンが作られています。

純正ボビンを購入すれば保証やサポートが受けやすいというメリットがある一方で、互換品に比べて価格が高くなるのがデメリットです。

互換品は純正品の半分ほどの価格で購入でき、大量に購入する場合はコストを抑えられます。ただし、品質に関しては純正品には劣る場合もあります。ボビン選びに失敗したくない方は純正品を選びましょう。

ボビンの巻き方

家庭用ミシンのボビンの巻き方はどのメーカーのミシンも大体同じ仕様です。以下は、ボビンの一般的な巻き方の方法です。

  1. ミシンに糸をセットする
  2. 糸コマを棒の奥まで差し込む
  3. 糸を糸案内にかけて、下糸巻き案内(丸い金具)に糸をかけてピンと張る
  4. ボビンの穴の内側から外側に向けて糸を入れて10cmほど出す
  5. ボビンの溝と下糸巻き軸のバネの位置を合わせてセットする
  6. ボビンから出た糸を真上に引っ張りながら糸巻きをスタートする
  7. ある程度下糸が巻けたら一旦ストップし、出ていた糸をカットする
  8. 糸巻きを再開し、必要な量が巻けたら完了

下糸の巻き方の手順は、ミシンにも記載されています。ミシンのボビンの巻き方のポイントは糸をピンと張ることです。ボビンに均等に下糸が巻けていたら成功と言えます。糸巻きスピードは早くも遅くも調節できるので、不安な場合はスピードを落としましょう。

まとめ

家庭用のミシンに対応しているボビンは5種類あり、ボビンがミシンの型に合ったものでないとミシンの故障の原因につながります。ボビンを選ぶ際はまずミシンの型を確認し、ミシンにボビンケースがあるのか、ボビンをはめ込む釜があるのかなどを確認して、対応しているボビンを選びましょう。

ボビンにはミシンメーカーが販売している純正品のボビンと、100均や修験店で販売されている互換品のボビンがあります。メーカーのボビンは品質が安定しているため価格が高く、互換品のボビンは品質に不安がある一方で安いです。ボビン選びに失敗したくない方は、純正品のボビンを選ぶと安心です。