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公開日: 2022.02.21
最終更新日: 2022.05.16

商用利用可能な生地を購入できるサイト6選|確認方法も解説

商用利用可能な生地を購入できるサイト6選|確認方法も解説

近年、ハンドメイドの人気が高まっており、フリマアプリなどで作品を販売する人も増えています。その際「この生地は商品として販売しても大丈夫なんだろうか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

素材の商用利用について正しい知識がないまま作品を販売すると、著作権侵害にあたる可能性があります。商用利用可能な生地かどうか、事前に確認することが大切です。

当記事では、商用利用可能な生地の確認方法と、商用利用可能な生地を購入できるサイトを紹介します。

ハンドメイド作品を販売する場合は「商用利用可能な生地」で

ハンドメイド作品を販売する場合、著作権について配慮が必要です。著作権とは、著作物を他者に勝手に使用されないよう保護するための権利であり、著作物の創作と同時に発生します。

出典:日本弁理士会「著作権とは」

該当する著作物に、小説、音楽、絵画、地図、アニメ、漫画、映画、写真などがあり、生地の使用についても著作権の制限が設けられていることがあります。よくある事例は、ハンドメイド作品にアニメキャラクターやブランドのロゴなどを無断で使用する行為です。これらが著作権侵害にあたることは広く知られており、プリント生地など材料として売られている場合でも注意が必要です。

また、作品の素材となる生地によっては商用利用(生地を使用して作った作品の販売)が禁止されているものもあり、作家がデザインしたプリント生地などが該当します。ハンドメイド作品を販売する際、素材となる生地について著作権を侵害しないためには、商用利用が可能と明記されている生地を用いる必要があります。

商用利用可能な生地か確認する方法

生地には商用利用が可能なものと不可なものがあり、使いたい生地が商用可能な生地かどうかは次のポイントで見分けることができます。

・販売サイトで表示の確認をする

まずは、販売サイト内の表示をチェックしましょう。商用利用可能かどうかは商品ページや、よくある質問などに記載されていることがほとんどです。商用利用禁止と書かれている場合、ハンドメイドの作品に利用することはできません。

・著作権マークの有無の確認をする

商用利用可能かどうかは、生地の耳(生地の端部分)に記されている場合もあります。生地の耳には、商用利用不可、製品化販売禁止と記載されている他、CマークやRマークなどの著作権マークが記されています。

また、商用利用自体は可能ではあるものの、個人の制作物であることの明記が必要であったり、国内のみ商用利用が可能であるなど利用条件が付けられていたりするケースもあるため注意が必要です。サイト内などに商用利用の表記が記されていない場合は、サイトに直接問い合わせましょう。

商用利用可能な生地を購入できるサイト6選

ハンドメイド作品に使える生地を販売しているサイトでは豊富な商品を取り揃えていますが、サイトによって取り扱っている生地は多種多様です。ハンドメイド作品に使う生地を探している場合は、商用利用可能な生地を取り扱っているサイトでの購入がおすすめです。

すべての商品が商用利用可能であるとは限りません。中には、商用利用が不可な生地もあり、個別で確認する必要がある点に注意しましょう。

以下では、商用利用可能な生地を購入できる通販サイトのおすすめ6選を紹介します。

ホビーラホビーレ

ホビーラホビーレは、生地やニット、刺し子などを中心とした手芸用品を扱う通販サイトです。豊富に取り揃えられたオリジナル商品が特徴で、生地柄は無地から花柄、季節イベントのプリント柄までバラエティーに富んでいます。

商品は基本的に商用利用可能のものが多いですが、キャラクター生地など一部ライセンス商品については、商用利用不可となっているため注意しましょう。

ホビーラホビーレは、フェミニンで可愛いデザインの商品が多く、ポーチやクッションカバーなどの小物作りにおすすめのサイトです。

大塚屋

大塚屋は、名古屋に本店を構える老舗生地販売店の通販サイトです。洋服作りに適した生地を安価で取り揃えており、販売しているすべての生地が商用利用可能となっています。

繊維や生地の特徴や秋冬の生地特集など、参考になるページが多数掲載されており、ハンドメイド作品に利用しやすいことが魅力です。また、生地は10cm単位からカット販売を行っている他、購入検討を前提にサンプルの無料郵送も行っています。

大塚屋は、小物からスカートやコートまで、どの布作品の材料でも揃えられるおすすめのサイトです。

テキスタイルモール

テキスタイルモールは、多数の卸企業の商品を取り扱う日本最大級の生地通販サイトです。最大の特徴は豊富な商品数であり、取り扱っている生地や副資材は1,000種類以上にも及びます。豊富な商品数から検索機能が充実しており、商品カテゴリから販売企業、混用率、特性・加工などあらゆる角度からの検索が可能なため、探している生地を見つけやすいでしょう。

テキスタイルモールは法人だけでなく一般消費者も利用でき、すべての生地が1mから購入できます。また、反物での販売も行われており、大掛かりな作品制作や定番作品の素材など大量に仕入れたい人におすすめです。

生地の森

生地の森は、衣料用生地を専門とした通販サイトです。リネン生地などの天然繊維を中心とした、オリジナルの生地を販売しています。素材の特性を知り尽くした職人によって丁寧に作り出された生地は、天然素材本来の魅力を生かした深みのある風合いと鮮やかな発色が特徴で、無地生地だけでなく柄生地の取り扱いもあります。

商用利用について規制はありませんが、生地の森の名称などを無断使用することは著作権侵害にあたります。そのため、SNSにハンドメイド作品を載せる際は、「生地の森」のハッシュタグの使用について注意が必要です。

生地の森は、夏物シャツや羽織りなど、天然素材を使ったハンドメイド作品を作りたい人向けの、おすすめのサイトです。

nunocoto fabric

nunocoto fabricは、2,000種類以上のデザイナーズファブリックを取り扱う通販サイトです。バリエーション豊富なプリントデザインが特徴で、布小物や入園入学グッズ作りに役立つデザインが揃っています。プリント生地は、オックス、ダブルガーゼ、ビエラ、キャンバス、ローン、ツイルの6種類の綿生地から選べる仕様です。

販売している生地はすべて商用利用が可能で、販売の際は「nunocoto fabric使用」といった記載も必要ありません。また、ワンピースや布小物などの型紙やレシピを無料で公開しており、ハンドメイド作家初心者に優しいサイトです。

ユザワヤ

ユザワヤは、日本各地に実店舗を構える大型手芸用品店の通販サイトです。生地だけでなく副資材やビーズなど、手芸用品の取り揃えは多肢にわたり、業界最大の商品数を誇ります。商用利用可能なテキスタイルブランドを多く取り揃えており、リバティプリントやマリメッコ、USAコットンなど、輸入生地の豊富さが魅力です。

詳しい商用利用については、各ページ内の商品説明に記載されています。中には、商用利用不可な生地もあるため注意しましょう。

さまざまなジャンルのハンドメイド作家におすすめの、利用しやすいサイトです。

まとめ

ハンドメイド作品に使う素材にも著作権が存在するため、作品販売の際は注意が必要です。商用利用が可能な生地を用意して、作品作りに利用しましょう。

今回紹介した商用利用可能な生地を販売している6つのサイトは、取り扱っている生地にそれぞれの特徴があります。こだわりの詰まったオリジナル生地から珍しい輸入生地まであり、さまざまなハンドメイド作品に利用できます。サイトを見ているだけで新しい作品のヒントになるため、作品の幅が広がるでしょう。

これからハンドメイド作品の販売を始めたい人や、新しいジャンルの材料や道具を購入したい場合は、材料などを一通り買い揃えられるユザワヤなどを利用してみてはいかがでしょうか。

参考:ユザワヤ