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公開日: 2022.05.23
最終更新日: 2022.05.24

リッパーの使い方|人気商品4選や目打ちとの違いも解説!

リッパーの使い方|人気商品4選や目打ちとの違いも解説!

裁縫をしている中で、縫い間違えたり縫い目が曲がったりしてしまう経験は誰でもあるでしょう。縫い目を解く際には、リッパーが1つあると非常に便利です。リッパーは、糸を解く以外にもさまざま用途で使うことができます。

裁縫セットの中にリッパーが入っているのは知っているけど、実際にどうやって使うのかは分からないという方は少なくないでしょう。そこでこの記事では、リッパーとはどういった道具なのか、また目打ちとの違いや具体的な使い方などについて解説し、最後におすすめの商品も紹介します。リッパーを使ったことがないという方は、ぜひ参考にしてください。

リッパーとは?

リッパーとは、縫いつけてある糸を切るために使う道具です。先端は二股に分かれており、アルファベットの「J」のような形をしています。基本的な使い方は、長い方の先端を縫い目に差し込んで糸をすくい、股にある刃の部分まで押し込んで糸を切ります。

縫い目が斜めになってしまってやり直したい時や、しつけ糸を取りたい時などに簡単に解くことができるため、1つあると便利です。そのほか、ボタン穴をあけたり、市販の衣類についている洗濯表示タグや値札を取ったりする際にも使うことができます。

通常、短いほうの先端には赤い丸い玉がついています。これは飾りではなく、糸を切る時に布地を傷めないよう保護するためのものです。

リッパーは、家庭用ミシンを購入すると付属品としてついてくることもあります。しかし、付属のリッパーはサイズが小さく短いほうの先端に赤い玉がついていないなど、使い勝手が良いとはあまり言えないため、別途購入することをおすすめします。

目打ちとリッパーの違い

裁縫道具には、リッパーと似た使い方をする「目打ち」という道具があります。ここでは、目打ちとリッパーの違いを解説します。

道具名形状用途・使うタイミング
目打ち先端が鋭く尖ったキリやアイスピックのような形
  • ミシンで縫う時に布を押さえてずれを防ぐ
  • 中表で縫ったものをひっくり返す時に綺麗に角を出す
  • 縫う時の目印として小さな穴をあける
  • ハトメなどをつける用の穴をあける
リッパー先端が二股に分かれ、分岐部分が刃になっている形
  • 縫い目を解く時に糸を切る
  • ボタン穴をあける
  • 衣服についた洗濯表示タグを綺麗に取る
  • 衣服についた値札付けループを切る

ちょっとした作業であれば、それぞれで代用することも可能です。たとえば、目打ちをリッパー代わりにして縫い目を解くことも、リッパーを目打ち代わりにして穴をあけることもできます。

目打ちに関しては、下記の記事でより詳しく紹介しているため、気になる方はこちらも参考にしてください。

リッパーの使い方|ミシン目を解く以外にも使える!

リッパーの基本の使い方として、まずは縫い目を解く方法を紹介します。主な方法は2つあるため、自分のやりやすいほうで解くと良いでしょう。

縫い目を解く方法(1)
  1. 先の尖った長いほうを下に、赤い玉がついているほうを上にしてリッパーを持つ。
  2. リッパーの尖ったほうを縫い目に対して垂直に差し込み、奥の刃の部分で糸を切る。
  3. 少し離れた場所の縫い目も、同じ手順で切る。
  4. 縫い目と生地の間に目打ちを差し込み、持ち上げて糸の先端を引き出す。出てきた糸を引っ張って一気に抜く。
  5. 裏側の糸も引っ張って抜く。

方法(1)は、解きたい箇所だけ解くことができます。縫い目が斜めになってしまったなど、小さなミスを直したい時などにおすすめです。

縫い目を解く方法(2)
  1. 先の尖った長いほうが縫い目側に来るようにして布と平行にあてる。
  2. リッパーの尖ったほうを布地の間に差し込み、奥まで入れて糸を切る。
  3. 一目切れたことで隙間があくため、今度は赤い玉がついた短いほうを差し込み、縫い目に対して平行に切り進めていく。

方法(2)のやり方は、一気に縫い目を切ることができるため、大量の縫い目を早く解くことができます。ただし、先の尖った長いほうを差し込んで切り進めると、布地に突き刺してしまい穴があくこともあるため、赤い球がついたほうを布の中に差し込みましょう。

またリッパーは、ほかにも以下のような使い方が可能です。

●ボタンホールの穴あけに使う

ボタンホールの穴をあける時に、リッパーがあると便利です。まずミシンでボタンホールを縫い囲み、端にリッパーの尖った長い先端部分を差し込みましょう。後は反対側の端に向けて切り進めば穴があきます。

穴あけの時に、うっかりボタンホールを囲む糸まで切ってしまうミスをしたことがある人もいるのではないでしょうか。切りすぎを防ぐコツは、まち針を使うことです。ボタンホールの端部分にまたがるようにまち針を刺しておきましょう。リッパーがそこで止まり、それ以上切れなくなります。

●目打ちの代わりに使う

縫い目を解く時、目打ちを差し込んで糸を引っ張ると切らずにするりと抜けます。リッパーも、縫い目に差し込んだ後、分岐部分の刃になっているところに当たらないよう背のほうで引っ張れば糸を切らずに抜くことが可能です。

●硬い生地に穴をあけるために使う

硬い生地は、針が通りづらく縫うのが大変です。指抜きで針を押しながら縫う人も多いでしょう。針が通らない硬い生地でも、リッパーなら簡単に穴をあけられます。均等に縫い穴をあけておけば、後は針を通すだけでスムーズに縫うことできます。

●服のタグを取るために使う

洋服には洗濯表示タグなどがついていますが、肌にチクチク当たって気になる人もいるでしょう。タグを縫いつけているミシン糸も、リッパーがあれば楽に解いて取ることができます。

おすすめのリッパー4選

リッパーは、さまざまな手芸店で販売されており、それぞれ特徴が異なります。もし今手元にあるリッパーが使いづらいと感じる場合は、自分に合っていない可能性もあります。自分に合ったリッパーを選べば、より効率良く裁縫を進められるようになるでしょう。

ここでは、ユザワヤの通販ページで購入できるリッパーの中から厳選した4つの商品を紹介します。

リッパー 『マルチリッパー パック式 08-422』 KAWAGUCHI カワグチ 河口

マルチリッパーの特徴は、リッパーの反対側にミニドライバーがついている点です。縫い目を解く、ボタンホールをあけるなどのリッパー本来の使い方のほか、ミニドライバーでボビンケースの糸を調整することもできます。リッパーとミニドライバーが一緒になっているため、別々にそろえる必要がなくなります。

リッパーは小さすぎても大きすぎても使いづらさを感じるものですが、マルチリッパーのサイズは18cmと程良いサイズ感です。プラスチック製で重量はわずか10gと、軽くて使い勝手の良いリッパーです。

糸切り 『2WAYリッパー (ツーウェイリッパー) 21-505』 Clover クロバー

しっかりと掴める安定感のあるフォルムと、スライド式で刃先を収納できるところが大きな特徴のリッパーです。丸みを帯びた幅のある形で、持ち手の先は三角形になっているため、どのような持ち方でも指が添えやすく、安定して使うことができます。

リッパーの金属部分をスライドして収納しても、刃先が少し見える構造になっており、糸切りカッターとしても使えます。持ち手の形状により収納後の刃先が指に当たることはないため、安心して持ち運びや保管ができる点もプラスのポイントでしょう。

糸切り 『リッパー 21-501』 Clover クロバー

シンプルにリッパーとしての機能のみを追及した商品です。持ち手は樹脂製で、軽くて握りやすい太さのため、持った時に手にしっくりとなじみます。リッパーにとって最も重要な切れ味も、「ミシンの付属品や100均のものとは比べ物にならないぐらい鋭くて良い」と購入者から高い評価を得ています。

カバーをつけた状態で12㎝とコンパクトなサイズのため、保管場所も取りません。持ち手が木目調で余分な装飾がなく、落ち着きのあるデザインもポイントです。

糸切り 『くまのがっこう リッパー No.1715』 misasa ミササ

人気絵本の「くまのがっこう」のキャラクターがデザインされたシリーズの1つです。持ち手は木製で暖かみのある風合いで、表面にはくまのがっこうのキャラクターが描かれています。愛らしい見た目に、思わず使ってみたくなる人も多いでしょう。

リッパー本体の全長が11.5cmと小型で、手の小さな女性でも扱いやすいリッパーです。持ち手が丸く、糸切りの作業中にリッパーの向きを変えやすい点も魅力的です。

まとめ

リッパーは、ミシン目などの縫い目を解く際に活躍する道具です。細い先端を縫い糸に差し込んで奥の刃で切り、糸を解きます。そのほか、ボタンホールをあけたり服のタグを取ったりする作業にも便利です。1つあれば重宝するため、ぜひ自分の手にしっくりなじむ使いやすいリッパーを持っておきましょう。

数ある商品の中からどれを買って良いか分からない場合は、ユザワヤなど大手手芸道具専門店のオンラインショップが便利です。購入前にじっくりと時間をかけて検討でき、リッパー以外の必要な手芸用品も一緒に買いそろえることができます。

参考:ユザワヤ