ハンドメイド活動で売上管理はなぜ重要？売上管理の方法やポイントも

ハンドメイド活動を継続的に行う上で、売上管理は非常に大切です。しかし、売上管理と聞くと難しく感じたり、「確定申告も必要なのかな?」と不安に思ったりする方もいるでしょう。

当記事では、売上管理の重要性・やり方・スムーズに売上管理をするポイントを解説します。売上管理に苦手意識を持つ方も、自分に合った方法を見つければ難しくありません。ハンドメイド作家さんやハンドメイド活動を始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてください。

ハンドメイド作家さんが売上管理をすべき理由は次の2つです。

・確定申告に必要である

ハンドメイド活動のみで生計を立てている場合、1年間で48万円以上の所得があると確定申告が必要になります。また、本業が別にあり副業でハンドメイド活動をしている場合、1年間で20万円以上の所得があると確定申告が必要です。

そのため、現在は売上が少なくても確定申告を見据えて、現状の売上を把握しておくとよいでしょう。

ハンドメイド作家は確定申告が必要？副業・専業主婦はどうする？

ハンドメイド作品を販売し、毎月収入を少しでも得ている場合は、確定申告についても考えておかなければなりません。今回はハンドメイド作家に向けて、確定申告の概要やペナルティから、確定申告が必要なケース、確定申告の方法まで徹底的に解説します。

・売上と利益率の改善につながる

上記のような理由以外にも、「売上が見える化されてもベーションが上がる」「在庫管理がスムーズにできる」などのメリットがあります。

ハンドメイド販売で副業する方法！売れやすい人気商品も徹底解説

この記事では、ハンドメイド販売で副業をする方法について解説します。ハンドメイド販売は、多くある副業のなかでも人気の高いジャンルです。売れやすい人気商品も紹介するため、ハンドメイド販売に興味のある人は参考にしてください。

売上管理の方法や表の書き方はそれぞれ自分に合った方法や、取扱商品に適した方法を選ぶことが一般的です。売上管理表の項目も、管理方法によって異なります。

一方で、どのような形式の売上管理表にも記載することが望ましい代表的な項目もあり、下記が一例です。

【売上管理表の項目例】

収入と支出、利益がどのタイミングでいくらあったのか把握できる内容にすることがポイントです。

ここでは、ハンドメイド活動の売上管理方法を4つ挙げ、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。ここで挙げる方法を参考に、自分に合った売上管理方法を見つけましょう。

帳簿やノートは手書きで簡単に売上管理ができます。帳簿やノートを使った売上管理には、以下のメリットとデメリットがあります。

帳簿やノートはお金をかけず手軽に始められるのが大きなメリットです。しかし、PCやスマートフォンと違って修正が大変というデメリットがあります。

次に、売上管理の記入例を紹介します。

帳簿やノートは手書きで売上管理をしたい人やPC・スマホなどのデジタル機器が苦手な人におすすめです。

PC操作が得意なら、エクセルなどの表計算ソフトで売上管理をするのがおすすめです。表計算ソフトを使った売上管理には、以下のメリットとデメリットがあります。

表計算ソフトは表のカスタマイズが簡単なため、多くの項目を管理する際におすすめです。

下記は、売上管理表の作成例です。

上記のように個々のハンドメイド作品に番号をつけ、ハンドメイド活動用の在庫管理表と売上管理表を併用する方法があります。この場合、先に在庫管理表を作り売れた時に利益を入力しましょう。

多くの表計算ソフトには売上管理に特化したテンプレートが用意されています。一から表を作成するのが難しい場合は、テンプレートの活用がおすすめです。

ハンドメイドの売上管理はアプリを利用する方法もあります。アプリを使った売上管理には、次のようなメリットとデメリットがあります。

アプリはスマートフォン1台で手軽に始められます。おすすめのアプリは「セラーブック」と「かんたん利益計算」です。どちらも無料でダウンロードできます。

・セラーブック

参考：セラーブック

・簡単利益計算

参考：かんたん利益計算

スマホアプリを使った売上管理は、スキマ時間に入力作業をしたい方や、PCよりも手軽に売上管理をしたい方におすすめです

より詳細に売上管理をするなら会計ソフトがおすすめです。会計ソフトを使った売上管理には、次のようなメリットとデメリットがあります。

会計ソフトを使うメリットは確定申告がラクにできることです。確定申告に関するコンテンツが充実しているソフトもあります。一方で、会計ソフトは有料版が多く、売上管理に費用をかけたくない人には向かないでしょう。

ハンドメイドの売上管理におすすめの会計ソフトは「free」と「Money Forward」です。いずれも無料で体験できる期間があり、どちらのソフトが自分に合っているか試すことができます。

・free

参考：free

・Money Forward

参考：Money Forward

会計ソフトは、毎年確定申告が必要な方や、ハンドメイド活動を事業化している方におすすめです。

売上管理を始めてすぐは、やり方を調べたり資料を集めたりと、時間がかかることもあります。「売上管理に時間がかかって、ハンドメイド活動に支障をきたすことは避けたい」と考える作家さんは少なくないでしょう。

ここでは、売上管理をスムーズに行うポイントを3つ紹介します。

材料費やイベントの出店料を支払った時は、必ずレシートや領収書を発行してもらいましょう。レシートや領収書は売上や支払い金額がいくらあったかの証明になります。また、レシートや領収書は確定申告に必要な書類であるため、捨てずに保管しましょう。

保管方法は後から見て分かりやすいように保管することが大切です。例えば、ノートに時系列に沿って貼り付けたり、ポーチに日付順に入れたりするとよいでしょう。

ハンドメイド活動専用の口座を開設し、クレジットカードを作ることもおすすめです。

公共料金や日用品購入代の支払いに使用するクレジットカードでハンドメイド活動用の材料費を払っていると、お金の流れが見えにくくなり、税務署に指摘される恐れがあります。

お金の流れが分かりやすくなるだけでなく、ハンドメイド活動による収入がいくらあるかが一目瞭然となり、モチベーションにもつながります。

売上や支払いの記入をため込むと後で苦労します。後悔しないために、日々こまめな記入を心掛けましょう。

こまめに売上管理の記入をしないと、確定申告の時期に慌てて記入したり、赤字続きの状況に気づかなかったりといった事態に陥る恐れがあります。

確定申告には正確さも求められるため、余裕を持つことが大切です。また、「作品を作っても作っても赤字」という状況を避けたい場合も、売上管理はこまめに記入しましょう。

ハンドメイド活動を行う際は、確定申告に備えて売上管理を行うことが大切です。さまざまな売上管理の方法の中から、自分に一番合った方法を見つけてください。売上を見える化することで、利益率の改善やモチベーション向上にもつながるでしょう。

最初は時間がかかっても、慣れればスムーズに管理できるようになるため、まずはやりやすい方法で始めることがおすすめです。

ハンドメイド活動を始めたばかりで材料選びや制作に悩んでいる人は、ユザワヤがおすすめです。公式サイトでは、初心者でも作りやすいオリジナルレシピを見ることができます。

参考：ユザワヤ