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公開日: 2022.10.05
最終更新日: 2022.10.05

テグスとは?種類やサイズ・選び方を解説!入手場所や使い方も

テグスとは?種類やサイズ・選び方を解説!入手場所や使い方も

近年、家で過ごす時間が増え、ビーズクラフトなどのハンドメイドが人気を集めています。ハンドメイドのビーズアクセサリー作りなどに欠かせないのが、テグスと呼ばれる糸です。しかし、実際にどのような種類のテグスがあるのかまでは、知らない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、テグスの種類やサイズ、選び方や入手できる場所から、ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの使い方まで紹介するため、ぜひ参考にしてください。

テグスとは?

テグスとは、漢字で「天蚕糸」と書き、釣り糸やハンドメイドアクセサリーの材料などに活用される糸です。中国から伝わったとされるテグスは、昔は天蚕の幼虫から得られる「絹糸腺」を引き伸ばして作る、大変高価な品でした。現在では、ナイロン製や化学製品のテグスが主流となり、100円ショップや手芸店などで気軽に購入可能です。

テグスには、具体的に以下のような用途があります。

  • アクセサリー
  • 服やバッグの型形成
  • テグスを編み込んだ服などのアート作品
  • ポップなどの吊り下げ展示
  • 釣り、延縄漁業
  • 鳥の侵入防止など

釣りなどで使うテグスは「ライン」とも呼ばれ、幅広いサイズ展開が特徴です。テグスを使ったアクセサリーの中には、ビーズクラフトのネックレスにブレスレット、指輪やピアスなどがあります。細くて強度が高いテグスは、ビーズとビーズをしっかり繋げられる点が魅力で、作品作りに欠かせないアイテムです。

テグスのサイズ

テグスのサイズは1号、2号などの号数で表現され、数が大きくなるほど太くなります。0.1号などの細めのテグスもあり、用途によって使い分けられる点が特徴です。ビーズクラフトなどでは、主に2〜3号のテグスが使用されます。

主なテグスの号数と直径サイズは、以下の通りです。

  • 1号…直径0.17mm
  • 2号…直径0.23mm
  • 3号…直径0.29mm
  • 4号…直径0.33mm
  • 8号…直径0.47mm

1号サイズは特に細いため、丸特小ビーズを使う場合や、同じビーズに何度も糸を通すテグス編みに適しています。また、3号以上のサイズは大きいビーズを使う場合など、強度が必要な作品作りに最適です。

テグスの種類

テグスの種類は、普通のテグスと伸縮性のあるテグスの大きく2つに分類できます。普通のテグスにはナイロンやフロロカーボン、ホンテロン(ポリエステル)などの種類があり、ネックレスや衣装装飾などの固定したいものへの使用に便利です。

伸びるタイプのテグスには、繊維状のスーパーアンタロンやオペロン、透明なゴム状のモビロンやアンタロンなどの種類があります。伸びるテグスは、ブレスレットやリングなど、伸縮性が必要なアクセサリーに使います。6〜8号の太めのサイズが多い点が特徴です。

【素材別】テグスの強度の違い

テグスは素材ごとに強度が異なります。伸縮性がない通常のテグスは、強度が高い順にフロロカーボン、ホンテロン(ポリエステル)、ナイロンと続きます。ナイロンは3つの素材の中では強度が低めですが、結び目の結束強度に優れており、値段もお手頃な点が魅力です。

伸びるテグスの場合は、モビロンやアンタロンなどのゴム状のものが、繊維状のスーパーアンタロンやオペロンよりも高い強度を持ちます。スーパーアンタロンやオペロンを使って、ブレスレットなどのアクセサリーを作るときは、テグスを二重にするのがおすすめです。

テグスの選び方

ビーズアクセサリーなどのハンドメイド用テグスの号数は、ビーズの大きさや作るデザインを基準に選びましょう。ビーズクラフトの中には、テグスを編み込みながら形成する方法もあります。編み込む場合は、1つのビーズに何度もテグスが入ることを想定して、余裕ある太さを選択することが大切です。

また、目的の用途に特化した専用テグスを選ぶのも1つの方法です。ビーズアクセサリーの中でも特に人気を集めるネックレスには、専用糸が販売されています。専用のテグスは、ほつれが少なく、初心者でも扱いやすい点が魅力です。

専用糸の中には、表面がワックス加工された「ビーズワーク専用」のものもあり、ビーズをよりスムーズに通せます。さらに、素材やテグスの色によっても仕上がりが異なるため、好みに沿って完成イメージを固めてからテグスを選択しましょう。

テグスはどこで買える?

手芸用や釣り用などに使われるテグスは、以下のような場所で購入可能です。

  • 手芸店
  • 100円ショップ
  • 釣り具屋
  • ホームセンター

手芸店や釣り具屋などの専門店では、多種多様な太さ・素材のテグスが販売されています。加えて、大手100円ショップやホームセンターの手芸用品コーナー、釣り具コーナーでも購入可能です。

手芸専門店ユザワヤでは、ビーズアクセサリー作りなどにおすすめの、バラエティ豊かな手芸テグスを用意しています。

ユザワヤ公式ネットショップ「テグス・コード・ワイヤー」の販売ページはこちら

ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの使い方

ビーズアクセサリーを作るときのテグスの使い方には、以下の2つがあります。

通す

強度が強く扱いやすいテグスは、ビーズに通して繋げることで、ネックレスやブレスレットを作るときに活躍します。

編む

テグスは、ビーズを通しながら編むことも可能です。ビーズ同士を編み込むことで、さまざまなモチーフや装飾品を作ったり、アクセサリーの強度を高めたりできます。

テグスの便利技

ここでは、ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの便利技を3つ紹介します。

・透明のテグスは先端を油性マジックで黒く塗る

透明テグスは見えづらいため、先端を油性マジックで黒く塗ってビーズに通しやすくする方法がおすすめです。

・先端を斜めに切る

小さいビーズになかなかテグスが通らない場合は、テグスの先端を斜めに切りましょう。先が尖るため、ビーズにテグスを通しやすくなります。

・湯気に当てる

クセがついたテグスは扱いづらいため、やけどに気を付けながら湯気に当てて元に戻しましょう。強く引っ張るとテグスが切れてしまうこともあるため、注意が必要です。

テグスの編み技

テグスを使ったビーズの編み技には、以下のような種類があります。

交差編み

交差編みは、「8の字編み」とも呼ばれる編み技で、ビーズアクセサリー作りの基本の編み方です。交差編みを応用することで、立体的な指輪やブレスレット、チャームなどが作れます。

  • 1. テグスの中央にビーズを1つ通す。
  • 2. 1で通したビーズの左右のテグスにそれぞれ1つずつビーズを通す。
  • 3. 左右どちらかのテグスに新たなビーズを1つ通したら、同じビーズに反対側のテグスを交差するように通す。通したテグスの根本を持って引き締め、テグスを円形状にする。
  • 4. 左右のテグスに1つずつビーズを通す。
  • 5. 左右どちらかのテグスに新たなビーズを1つ通したら、同じビーズに反対側のテグスを交差するように通す。通したテグスの根本を持って引き締め、テグスを円形状にする。
  • 6. 4、5を繰り返す。
デージーステッチ

デージーステッチとは、ビーズを小さな花の形に編む技法で、ビーズのサイズやカラーを変えることで、さまざまな表情のアクセサリーが作成できます。

  • 1. テグスに花びら用の水色ビーズを5つ通し、最後に花の中心となる白色ビーズを1つ通す。
  • 2. 白色ビーズ側のテグスの先端を、1で通した1つ目の水色ビーズの穴に通し、テグスの端を引っ張る。
  • 3. 2でビーズを通したテグスに、水色ビーズを2つ通す。
  • 4. 3でビーズを通したほうのテグスを、1で通した5つ目の水色ビーズの穴に、白色ビーズを囲むように通す。
  • 5. 左右のテグスを引っ張り、花の形に整える。

上記の他にも、花編みやスクエアステッチなど、多くの編み技が存在します。

テグスの処理の仕方

ビーズアクセサリーが完成したら、テグスの後処理が必要です。代表的な処理方法としては、以下の2つが挙げられます。

・まとめて通す方法

  • 1. テグスの両端を2〜3回しっかり結ぶ。
  • 2. それぞれのテグスをパーツ3個分戻し通し、テグスを隠す。
  • 3. 片方のテグスを強く引き、1の結び目をパーツの穴に引き入れる。
  • 4. 余分なテグスをカットする。

・つぶし玉を付ける方法

テグスの端につぶし玉を付け、平ヤットなどでつぶし玉を少しつぶして止めます。アクセサリーを見栄えよく仕上げたい場合は、ボールチップを使って処理する方法もおすすめです。

まとめ

ビーズアクセサリー作りに使用されるテグスには、素材やサイズごとにさまざまな種類があります。種類によって、テグスの強度や扱いやすいさなどの特徴が異なるため、使うビーズや仕上がりのイメージに合うものを選びましょう。

また、テグスはビーズとビーズを繋ぐだけでなく、編み込んで立体的なアクセサリーを作ることもできます。最近では、100円ショップなどでも手に入るテグスですが、多種多様な素材・サイズ・カラー展開から選びたい場合は、手芸専門店での購入がおすすめです。