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公開日: 2022.03.15
最終更新日: 2022.05.16

刺繍枠の使い方・選び方のポイント|おすすめ3選も紹介

刺繍枠の使い方・選び方のポイント|おすすめ3選も紹介

刺繍枠は、きれいに刺繍を仕上げるために欠かせない道具です。しかし、サイズや素材、形など、種類が豊富にあるため、どれを選んだらよいか迷う人もいるでしょう。刺繍枠を選ぶ際は、それぞれの特徴を把握した上で、自分にとって使い勝手がよいアイテムを選ぶことが大切です。

この記事では、これから刺繍にチャレンジしようと考えている人に向けて、刺繍枠を使う理由や使い方の注意点、自分に合った刺繍枠を選ぶポイントについて解説します。おすすめの刺繍枠も紹介するため、自分に合った刺繍枠を選んで作品作りを楽しみましょう。

刺繍枠とは?使う理由も紹介

刺繍枠とは、刺繍する布をピンと張った状態に保つための道具です。輪っかが2つ重なった形状の刺繍枠が一般的であり、枠と枠の間に刺繍する布を挟み、固定して使います。布を張ることで作業効率が上がり、刺繍糸による布のたわみや図案のゆがみを防げるため、きれいに仕上がります。

刺繍枠を使用しなくても刺繍は可能であるものの、布が引きつらないように糸を調整しながら刺繍することは難易度が高く、初心者には困難です。刺繍枠を使用すると布を張った状態で保てるため、糸を引く力を加減しやすく、しわが寄ったり刺繍糸が緩んだりといった失敗を簡単に防げます。布が安定することで刺繍針が刺しやすくなることから、ワンポイント刺繍や細かい刺繍もより繊細に美しく仕上がるでしょう。

刺繍枠の使い方

刺繍枠の使い方を、一般的なネジ式刺繍枠を例に説明します。

(1)刺繍枠のネジを緩める

刺繍枠は2つの枠からできており、外側の枠にネジが付いています。ネジを緩めて外側の枠を広げ、2つの枠を外してください。なお、ネジは必要以上に緩めないことがポイントです。挟む布の厚さをイメージして軽く緩めることで、はめた時に枠に布が引っ張られ、きれいに張りやすくなります。

(2)枠に布を挟む

2つの枠を外したら、内側の枠の上に布を置き、外側の枠を重ねます。外側の枠は、刺繍する時にネジ部分が上部になるようにセットしましょう。ネジ部分が下部にあると、刺繍糸が絡みやすくなるため注意してください。また、布は刺繍する部分が枠の中央に来るように挟むことがおすすめです。

刺繍する位置と枠が近いと、糸の始末がしにくくなる場合があります。枠と布の位置を調整したら、枠と枠の間に布が挟まるように、しっかりとはめ込みます。

(3)ネジを締めて布を固定する

刺繍枠の間に布を挟んだら、外側の枠に付いているネジを締めてください。たるみやゆがみがないように、布を軽く引っ張って調整します。布を強く引っ張りすぎると布目がゆがみ、仕上がりに影響が出てしまうため気を付けてください。太鼓のように布の表面が張った状態になれば取り付けは完了です。

刺繍枠にしっかりと布が張れていると、指で軽くたたいたり針を刺したりした時にポンッと音が鳴ります。張り具合を確認する目安として覚えておきましょう。

刺繍枠の選び方・4つのポイント

自分のやりたい刺繍やスキルなどにより、適切な刺繍枠は異なります。さまざまな種類の刺繍枠があるため、自分に合う刺繍枠を選ぶことで、より刺繍を楽しめるでしょう。

ここでは、刺繍枠の選び方のポイントとして、重要なものを4つ紹介します。違いを理解して、自分に合う刺繍枠を選ぶための参考にしてください。

枠の大きさで選ぶ

刺繍枠の一般的なサイズは、直径8~10cmです。布を張りやすく、初めて刺繍枠を購入する人におすすめのサイズです。刺繍に慣れてきた人や、大きな図案に挑戦したい人は、少し大きめの直径10~15cmの刺繍枠も使いやすいでしょう。

中には30cm以上の刺繍枠もあるものの、初めから大型サイズの刺繍枠を使うと布を上手に固定できず、使いにくいです。小さい枠でも、布を挟む位置を変えることで大きな刺繍にも使えます。まずは小さめの刺繍枠で、布をしっかり張る感覚をつかむことが大切です。

素材の種類で選ぶ

刺繍枠の素材には、木製とプラスチック製があります。使い勝手や使用する期間などを考えて、選ぶとよいでしょう。

木製の刺繍枠は、長く使えて手になじみやすいことが特徴です。木のしなりを利用しているため、丈夫で柔軟性が高く、素材同士の摩擦によりしっかりと布をつかめます。

プラスチック製の刺繍枠は、軽くて湿気の影響を受けにくく、楽に扱えます。カラーバリエーションが豊富で、布に色移りする心配もありません。しかし、木製に比べて耐久性が低く、力任せに布を留めると壊れてしまうため注意が必要です。

セット方法で選ぶ

刺繍枠へのセット方法には、ワンタッチタイプ・ネジ式タイプ・ロールタイプがあります。

ワンタッチタイプは、内枠の上に布を置き、外枠を上から押し込むだけでセットできる方法です。セットが簡単であることは魅力ですが、布を挟む力が弱く、厚みがある布には使えない可能性があります。

ネジ式タイプは、外枠に付いたネジを緩めて内枠と外枠の間に布を挟み込み、ネジを締めて固定します。ネジで外枠のサイズを調節できるため、布地の厚さに合わせて使えることが特徴です。

ロールタイプは、四角形の刺繍枠でよく用いられます。刺繍枠の4辺に布を巻きつけ、クリップや糸で縫い付けて固定する方法で、しっかり固定するためにはコツが必要です。

枠の形で選ぶ

刺繍枠には、円形や楕円形、四角形といった枠の形があります。

円形や楕円は、よく使われる刺繍枠の形状であるため、素材やサイズ展開など豊富なラインナップが特徴です。扱いやすい形で手に持って刺繍しやすいことから、刺繍初心者から上級者まで幅広く愛用しています。

四角形の刺繍枠は、20cm以上の大きいサイズが多く、全体の色合いやデザインをチェックしながら縫い進められることが特徴です。角部分にしわが寄らないように布を張ることが難しいため、中級者~上級者向けの刺繍枠と言えるでしょう。布全体を把握しながら大きな刺繍を行いたい人に、おすすめの形状です。

おすすめの刺繍枠3選

刺繍枠は種類が多く、さまざまな商品が販売されています。個性的な商品も多いことから、自分の希望に合う刺繍枠を選ぶことで、楽しい裁縫ライフのお供となるでしょう。

ここでは、ユザワヤの通販ページで購入できる刺繍枠の中から、特に人気の高いおすすめ商品を3つ紹介します。

刺しゅう枠 『ワンタッチ枠10cm No. 93-1』 LECIEN ルシアン cosmo コスモ

「ワンタッチ枠10cm No. 93-1」は、布の取り付けが簡単な、ワンタッチタイプの刺繍枠です。内枠に付いているバネで布を固定するシンプルな構造であるため、ネジ式タイプに比べて糸が絡みにくく、刺繍をストレスなく進められます。

使い勝手のよい10cmサイズの刺繍枠は、初心者が1つ目の刺繍枠として購入する場合にもおすすめです。ヒノキを使用した木製の刺繍枠で、丈夫で柔軟性があり、長く愛用できるでしょう。

刺しゅう枠 『刺繍枠 12cm 竹製 RS-432』 ERUBERU エルベール

「刺繍枠 12cm 竹製 RS-432」は、いろいろな種類の布に対応可能な、ネジ式タイプの木製刺繍枠です。枠にはしなりのある竹を使用しており、柔軟性が高く、布をしっかりホールドします。

シンプルなデザインで刺繍作品の雰囲気を邪魔しないため、刺繍枠を付けたまま飾る「飾り枠」としての利用方法もおすすめです。木製刺繍枠の中では、手ごろな価格帯であることもうれしいポイントです。

刺しゅう枠 『フリーステッチングフープ 18cm 57-407』 Clover クロバー

「フリーステッチングフープ 18cm 57-407」は、ネジ式タイプのプラスチック製刺繍枠です。内枠に付いているエッジと外枠で布を挟み、しっかりと固定する構造であるため、刺繍途中で布が緩みにくく、張った状態を保てます。ネジ部分にはカバーが付いており、糸絡みによる煩わしさがない点にも注目です。

通常の刺繍はもちろん、フリーステッチングにも使える、ホールド力が強い刺繍枠となっています。

まとめ

刺繍枠は、刺繍する布をピンと張った状態で保つための道具です。豊富なサイズ展開があるものの、刺繍枠が大きいと布をきれいに固定することが難しいため、まずは一般的なサイズから使用するとよいでしょう。サイズ以外にも、素材やセット方法、枠の形など、いろいろな観点から自分に合う刺繍枠を選び、作品作りを楽しんでください。

ホビー材料専門店の「ユザワヤ」では、刺繍枠を含むさまざまな材料を販売しています。オンラインショップも開設しており、好きな時に買い物できるため、利用してみてはいかがでしょうか。

参考:ユザワヤ